韓国の金融競争力は6位なのか、87位なのか 

 昨年アフリカのウガンダにも劣ると評価された韓国の金融発展レベル。今年は一転、日本、香港、フランス、ドイツなどの先進国を上回り、世界183カ国・地域で6位に評価された。 

 国際通貨基金(IMF)は17日、資産・取引規模、サービスのアクセス性、収益性・流動性を基準に各国・地域の金融発展指数を算出すると、韓国は世界6位になると発表した。世界経済フォーラム(WEF)が韓国の金融市場の成熟度をウガンダ(81位)より低い87位と評価したのとは状況が一変した。

 なぜ評価機関ごとにこれほど極端な結果が出るのか。専門家は評価方式の違いを大きな理由に挙げた。WEFは韓国の企業経営者を対象にしたアンケートに全面的に基づいたのに対し、IMFは断片的な計測数値のみを評価基準としたため、いずれも偏向した結果が出たと指摘した。

 国内専門家の多くは韓国の金融が30位前後の競争力を持つと診断している。専門家は国際評価機関の発表に一喜一憂せず、金融改革など金融産業の発展に集中すべきだと注文した。

■数値面では6位評価

 IMFの報告書は、20種類の指標を加重平均し、183カ国・地域の金融発展指数を求めた。指数は1が最高、0が最低だ。評価対象には国内総生産(GDP)に占める株式時価総額、成人10万人当たりの銀行支店数、株式市場の回転率などが含まれた。

 それによると、1位はスイス(0.951)で、オーストラリア(0.890)、英国(0.882)、米国(0.877)、スペイン(0.860)に続き、韓国(0.854)が6位に入った。以下、カナダ(0.847)、日本・香港(0.827)、イタリア(0.785)が10位圏内に入った。中国(0.572)は33位、ウガンダ(0.096)は160位にとどまった。

 規模や数値で見ると、韓国の金融は世界でも上位圏に属する。昨年1月の株式市場における時価総額基準で、韓国は15位(1兆2510億ドル)だった。外国為替市場でも世界で1%前後を占め、15位に入った。

 英国のバンカー誌が選ぶ世界200大銀行(資産ベース)には、韓国の銀行6行がランクインした。中国(17行)には及ばないが、日本(8行)と差がなく、シンガポール(3行)、香港(2行)など他のアジアの金融先進国・地域を上回った。

崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者
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