高須院長「慰安婦は韓国内の問題。矛盾積み重なりギリギリ」 (2/3ページ)

2016.03.17

 −−ということは、日本政府は10億円を払う必要はない、と。

 高須:いや、最初はそう思ったんだけど、よくよく考えたら10億円くらいならいいのかなっていう気もするんだよ。

 −−どういうことでしょうか?

 高須:元慰安婦のなかでいま生きている人はそんなに多くないと思うんだよ。だから、10億円もあれば、元慰安婦の生活を支えるには余りあるくらいだと思う。つまり、この10億円で元慰安婦には納得してもらうわけだ。で、今度韓国内では「朴槿恵大統領はたった10億円で、魂を売りやがった!」っていう世論になってくる。ある意味、立場的には朴槿恵政権のほうがどんどん弱くなるんだよ。

 しかも、この合意はアメリカの意向が大きく影響しているわけで、韓国側もなかなか強く出られない。あんまりごねすぎると、今度はアメリカも黙ってないからね。そうなると韓国も国際社会での立場がどんどん悪くなる。はっきり言って、10億円の効果としては、決して悪くはないよ。

 −−なるほど。では、日本大使館前の少女像の撤去問題はいかがですか?

 高須:まあ韓国内の反発はあるだろうけど、なんだかんだで撤去することになるんじゃないかなあ。日本としてはなかなかの落としどころだったと思うね。あとは、全部韓国内の問題として頑張ってもらえればいいじゃないのかね(笑い)。

 −−もう日本は関係ない、と。

 高須:そうそう。だって合意したんだもん。これで少女像を撤去しなかったら、ただ単に韓国が嘘つきだったって世界に知れ渡るだけだよね。

 −−今後は韓国側が自分たちの誠実さを証明するためにも、しっかり対応しなくてはいけないということですね。

 高須:そうなんだよ。もともと日本の問題じゃないんだからねえ。だって、最初から韓国側の主張がおかしいんだもん。慰安婦は、大日本帝国軍人だった韓国人兵士も相手にしていたんでしょ。その人たちはどうなるの?っていうことだよ。その人たちのことも、いまの日本が謝罪しなきゃいけないの?ってね。そこまでちゃんと細かく事実を洗って、追究するんならいいけど、そういうところはぼんやりしたままだからねえ。

NEWSポストセブン

 

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