韓国科学界バカにしたパスツール研究所所長解任

 国際学術誌に韓国科学界をおとしめる発言をして物議を醸した韓国の研究機関の外国人所長が解任された。

 韓国パスツール研究所は7日の理事会でハキム・ジャバラ(Hakim Djaballah)所長の解任を全会一致で可決した。同研究所が17日に発表した。同研究所は世界的なバイオテクノロジー研究機関「パスツール研究所」(フランス)の韓国分院で、2004年に設立された。韓国政府と京畿道は優秀な研究人材を招くため、これまで2000億ウォン(約193億円)を上回る運営費を支援してきた。ジャバラ氏は米モリアル・スローン・ケタリング癌(がん)センター(MSKCC)の元教授で、3年の任期を1年4カ月残した状態で解任された。

 同氏は昨年8月、ネイチャーの求職ガイドに「韓国では公然と『幼稚園の同期だから研究費をやる』と話す」「ソウル大が学でなければ国際学術誌に論文を載せるのも難しい」など一方的な主張を掲載して物議を醸した。

 この時、科学分野関係者の間では「韓国政府からあらゆる恩恵を受けながら、支援が先日減るや悪意のある非難をした」と反発した。

 ある私立大学教授は「政府から支援を受けている研究所の所長が韓国をおとしめる発言をインタビューでしたということが、今回の解任の決定的な理由になった」と語った。

李永完(イ・ヨンワン)科学専門記者
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