今の考え方では社会復帰してもまた駄目になるのでは…みたいなことをずっと思っているので、何かしら自己啓発的なものをやってみようかと思った。ただ、こういう時に変に自己啓発に手を出すと怪しげなところにボッタクられて終わるし…と人前以上の猜疑心を発揮しながらそういう本を探していたらこういうのを見つけた。
- 作者: デビッド・D.バーンズ,David D. Burns,野村総一郎,関沢洋一
- 出版社/メーカー: 星和書店
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
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表紙を見ると怪しさ満載だけど、なんか結構評判はいいみたい。著者の体験談で終わって最終的には「頑張れ」以上のアドバイスを見いだせないようなタイプの本と違って、ある程度医学的な実験とかそういう裏付けがあるらしい。ちゃんとしたことは調べてないのでよくは分からないけど。
で、amazonで頼んでいたこの本が届いた。が、何かがオカシイ。amazonの箱を持った時に何か違和感を感じる。箱を開けて二度見する。なんだこれは。
厚い。バカみたいに厚い。ハンドブックって言ってんのに、辞書サイズかよ。700ページとかある。ヤバイ。もう第一印象がフィーリングバッド。700ページ読めば気分良くなるよって700ページ読む前にもう気分悪くなってるっちゅうねん。悪い気分が更に悪くなってるっちゅうねん。読んでても気分悪くなるっちゅうねん。これあれか。もしかして読み物として使うんじゃなくて、隠し武器みたいな、鈍器みたいな使い方するのか。ムカつく奴をこれで殴って気分よくなろう!とかそういうことか。700ページあるけど、本文は1行で、「これであなたの気分を悪くさせる人間を殴りましょう。」としか書いてなくてあと全部白紙とか、そういう感じなのか。まえがきとか序文に「この本を出版するにあたって協力してくれたxxxさんに感謝する、この場を借りてお礼申し上げたい」とか書いてるけど、協力ってそういうことか。実験体になって殴られた人たちってことか。そうじゃないのか。
いや、でもパラパラとめくってみたらびっちりと文字が書かれてある。マジで700ページ読ませる気っぽい。いや冗談だろ…と思いながら、わずかな希望を賭けながら、目次を見てみたけども、なんかまともな内容しか書いてない。「本の角を利用して相手を殴った場合のダメージ算出」とか「本書投擲時に最適なフォーム」とかそういう章が出てこない。なんかやっぱり鈍器として使う感じじゃないっぽい。本文も「本書を使って人を殴った場合、短期的には気分が良くなるかもしれないが、州法及び各国の法律によっては捕まる場合があるため、そのような本書の利用方法は長期的には気分悪くなる。そのため、できるだけバレないように、証拠隠滅などができるように本書を適切に利用して殴る事が大事である」とかそういう感じのこと書いてない。真面目な内容ばっかり書いてある。いや、確かに注文時点では真面目な内容を望んでたんだけど、なんかこうさすがに700ページ読めって言われると、困る。
まぁ確かに考え方変えるなんて並のことじゃないし、200ページくらいのペラペラの本で人生変わる!って言ってるよりはよっぽど説得力あるかもな…とか思う。「全てがFになる」とか書いた作家の森博嗣も「人生を変えるための10の方法とか少なくて怪しい感じする、1000くらい方法があったほうが信憑性ある」ってなんかの本で言ってたし、確かにそれを考えると妥当というか、これでも少ないよなと思えてくる。でもやっぱりこの辞書みたいなのを目の前にすると、気分がさらに悪くなる感じする。頑張って読むか…