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シリア和平協議 再開へ 国連は協議進めたい考え3月14日 18時50分
シリアの内戦終結を目指す和平協議が日本時間の14日夜からスイスで再開されます。協議を仲介する国連は、新たな行政機構の制定などを盛り込んだ去年12月の国連安全保障理事会の決議に従って協議を進めたい考えを改めて強調しました。
シリアの和平協議は、アサド政権と反政府勢力の間でおおむね停戦が維持されている状況のなかで、スイスのジュネーブで日本時間の14日夜から再開されます。
協議を仲介する国連のデミストラ特使は14日記者会見し、「安保理決議に基づき、政権の移行が議論の中心だ」と述べて、新たな行政機構の制定などを盛り込んだ去年12月の国連安全保障理事会の決議に従って協議を進めたい考えを改めて強調しました。
これに先立って、主要な反政府勢力のグループのスポークスマンを務めるサリム・ムスラト氏は「独裁者がいない、テロのないシリアと国民の未来を議論する」と述べ、アサド大統領の退陣後の新しい国の在り方を議論する意向を示しました。これに対して、アサド政権側は、アサド大統領の処遇については和平協議で一切議論しない構えを見せていて、ムアレム外相が「これは譲れない一線だ」と述べ、かたくなな姿勢を示しています。
デミストラ特使も会見で、「双方には隔たりがある」と認めたうえで、「交渉で妥結を目指したい」と決意を示しました。協議は最長で10日間ほど続く見通しで、当面は、デミストラ特使が双方に別々に会って要求を聞き、交渉を進めていくことになります。
協議を仲介する国連のデミストラ特使は14日記者会見し、「安保理決議に基づき、政権の移行が議論の中心だ」と述べて、新たな行政機構の制定などを盛り込んだ去年12月の国連安全保障理事会の決議に従って協議を進めたい考えを改めて強調しました。
これに先立って、主要な反政府勢力のグループのスポークスマンを務めるサリム・ムスラト氏は「独裁者がいない、テロのないシリアと国民の未来を議論する」と述べ、アサド大統領の退陣後の新しい国の在り方を議論する意向を示しました。これに対して、アサド政権側は、アサド大統領の処遇については和平協議で一切議論しない構えを見せていて、ムアレム外相が「これは譲れない一線だ」と述べ、かたくなな姿勢を示しています。
デミストラ特使も会見で、「双方には隔たりがある」と認めたうえで、「交渉で妥結を目指したい」と決意を示しました。協議は最長で10日間ほど続く見通しで、当面は、デミストラ特使が双方に別々に会って要求を聞き、交渉を進めていくことになります。