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 サッカーのヴァンフォーレ(VF)甲府などが建設を訴えていた総合球技場(フットボール専用スタジアム)について、後藤斎知事はこのほど、「整備することを前提として検討に着手する」と、建設する方針を表明した。2016年度に検討委員会を設置し、具体的な検討に入る予定という。

 総合球技場を巡っては、VFやサッカー、ラグビー、アメリカンフットボールの県協会が建設を求める署名活動を14年に始め、約9万6千人分を県に提出した。VFは、総合球技場が建設されれば、陸上競技場である現在の本拠・山梨中銀スタジアムより快適に観戦でき、頭打ちとなっている観客数の増加にもつながると期待している。

 後藤知事は「県民に夢と感動を与える場になるとともに、交流人口(観光客)の拡大や地域経済への波及効果を創出すると期待される」とし、建設場所については、「小瀬スポーツ公園周辺を含めた、リニア駅近郊への整備を目指す」と話した。

 課題は建設費。長野市に昨年完成した総合球技場は総工費約80億円で、うち約34億円は市債を発行してまかなった。検討委員会で規模や建設場所、スケジュール、財源などについて話し合い、16年度内に基本構想を策定するという。