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今の日本の国防は、志願制による人材でしか成り立たない

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さて、しつこいですが徴兵制。

いや、私も他のこと書きたいんですよ。
こないだ東千歳の第7師団で戦車に乗せて頂いたんで、そのことも書きたいんですよ。
でも、その前にちょいと。

まず、なんで私が「徴兵制はない!」と一銭にもならないブログでここまでしつこく言い続けてるのか。
それは、「次に進みたいから」なんです。
「日本が平和であり続けるためには、国民の生命と財産、文化が守られるためには、どうすべきか」に進みたいからなんです。
「次」というより、そもそもの「根本」ですね。

でも、そのための法や制度に対して危惧があるのなら、それをまず取っ払わなければなりません。
「こんな法制ができたら徴兵制になるのでは」と不安な人がいるのなら、「こうだよ」と安心してもらわないと、次に進めません。
なんらかの目的や思想で「徴兵制ガー」と唱えていらっしゃる方々はさて置き、その論を聞いて不安になってるみなさんに「こうだよ」と安心して欲しいんです。

そして、みんなで「日本が平和であり続けるためには、国民の生命と財産、文化が守られるためには、どうすべきか」を考えたいんです。

まあ、「俺は別に考えたくない」って方もいらっしゃるかもしれませんが。
「そのへんは専門家に任せた。よろしく」って方もいらっしゃるかもしれませんが。

私たちが平和に、安全に暮らすためには……ほとんどの方は、やっぱココ、気になりますよね。
あと10日ほどで、平和安全法制も施行されますし。
ということで、今日もちょいと徴兵制のお話を続けます。

……うーん、なんかいちばん「徴兵制ガー」って言ってるのは私なんじゃないかという気にもなってきましたが……まあいいや。

世の中には、たくさんのお仕事があります。
そしてどのお仕事にも、
・新米の人
・ちょっとキャリアを積んだ人
・一人前の人
・ベテラン
・超ベテラン
と、いろんな人がいます。
一つの会社にも、若手から中堅、ベテランの人たちがいます。

また、どんな会社や組織にも
・総務部
・営業部
・人事部
・広報部
・製作部
・販売部
といった、業務に必要な部署があります。

部署や管轄を束ねる
・社長
・部長
・課長
・係長
・主任
といった役職もあります。

そして、それぞれに必要な資格を持った人がいます。
資格を持った人も、新米だったりベテランだったりとキャリアはそれぞれです。

これ、自衛隊も同じです。
いろんなキャリアの人がいて、いろんな部署(部隊)があって役職があって、いろんな資格を持った人がいます。

どの部隊にも、新米さんはいます。
入隊から1年経ってない新米隊員さんも立派にお仕事をされています。

でも、部隊にいるのが、キャリアの浅い新米さんばかりになってしまったら……。
その部隊には、目的を達するお仕事はできません。

みなさんの会社でも、キャリアの浅い新米さんにひとりで大事なお仕事を任せることはしませんよね。
上司や先輩のフォローがあって、少しずつ勉強して、一人前になっていきますよね。
だから、「この部署は新米さんばかり」なんてことにはしませんよね。

もちろん、新米さんにもできることはあります。
上司や先輩のお仕事の一部分を手伝いながらやれることはたくさんありますが、でもそれは「上司や先輩からの指示」を、「上司や先輩のフォローのもとで」やりますよね。
指示やフォローをする上司や先輩がいなかったら、新米さんにはお仕事を任せないですよね。

そして、それは意思がないと続きませんよね。
お仕事には、辛いと感じることが多々あります。
だから、お給料だけでなくなんらかのモチベーションを持ち、自らが「なぜそれをやるのか」を自問自答しながら悩み、考え、そして成長し、いろんなお仕事ができるようになります。

自衛隊も、同じです。

先週、3月11日は東日本大震災の発災から5年ということで、たくさんの方が犠牲者を偲び、被災者や被災地に思いを馳せ、手を合わせました。
メディアでも当時のことを振り返り、いろんな写真や映像が流れました。
そこには、当時、災害派遣に出動した自衛官の姿もありました。
当時の自衛隊の災害派遣活動は、たくさんのメディアに取り上げられたので、目にされた方も多いと思います。

あの時の、あの場所での、あの活動。
もしあの自衛官が、徴兵制で動員された人たちだったら、自衛隊はあの活動を成し遂げることができたでしょうか。
国民は、自衛隊にあの活動を任せることができたでしょうか。

もちろん、徴兵制で動員された人たちも、被災者や被災地のために、必死でがんばると思います。
身体能力のある人、頭の回転が速い人、周りを気遣える人、リーダーシップを発揮する人……徴兵制で動員された人たちにも、いろんな能力を持った人がたくさんいると思います。

もし、あのとき、もし、そうだったら……。

私は、
「今の日本の国防は、志願制による人材でしか成り立たない」
と思います。

  人が足りなくなれば、無理にでもかき集める必要が出てくる。
  他国ではそうやっているところもある。
  日本でも過去に事例があった。
  一人前でなくても、どんな人にでもやれる仕事は存在する。
  短期間の訓練でもやれることはある。

これらすべて、その通りです。

しかし、今の日本が上記を実行すれば、国防は破綻します。
日本の平和と安全が崩れてしまいます。

単純に、みなさんの会社や組織で上記を実行したらどうなるか……を考えれば分かりますよね。
業績は悪化するでしょうし、最悪、倒産にもつながります。
会社や組織の持つ「目的」が達成できなくなります。

自衛隊も同じです。
日本の平和と独立を守り、安全を保つために国を防衛するという「任務」が達成できなくなります。

もちろん、任務を達成しなくて良いのであれば、日本の平和も独立も安全も守らなくて良いのであれば、徴兵制でもなんでもアリだ思います。
ただただ人の数をそろえることが目的で、任務を達成しなくて良いのであれば、徴兵制でもなんでもアリだ思います。

今、私たちがやるべきことは、「国防が破綻する結果になる徴兵制」を実行することでも、心配することでもありません。
「国防が破綻すること」を不安に思い、恐れることでもありません。
そうならないためはどうすべきか、「日本が平和であり続けるためには、国民の生命と財産、文化が守られるためには、どうすべきか」を考えることです。

「なぜ、今の日本で徴兵制を実行すると国防が破綻するのか」。
「なぜ、今の日本は徴兵で動員された人では国防任務を達成できないのか」。

このあたりの詳しくは、下記リンクをご参照ください。

小林よしのり氏にケンカを売ってみる。
http://okadamari.blog112.fc2.com/blog-entry-230.html

徴兵されないか不安なみなさんへ。
http://okadamari.blog112.fc2.com/blog-entry-254.html

【質問】大戦中の日本や現代の他国のように、今の日本が徴兵をすることはないの?
http://okadamari.blog112.fc2.com/blog-entry-255.html

【質問】いわゆる「経済的徴兵制」。~経済的理由で自衛官になること
http://okadamari.blog112.fc2.com/blog-entry-256.html

【質問】民間の船員が予備自衛官になるのは「事実上の徴用」?
http://okadamari.blog112.fc2.com/blog-entry-287.html

「現代日本で徴兵制はあり得ない」がピンとこない人への解説
http://okadamari.blog112.fc2.com/blog-entry-288.html

いちばん上の「小林よしのり氏にケンカを売ってみる」は、他の記事とは少し毛色が違います。
「若者を教育するために徴兵制をやるべきだ」的なご意見をちょくちょく聞きますが、それに対する「いーや、私は反対!」です。

反対というか、これも「国防の破綻」につながりますからね。
日本の平和、国民の生命と財産、文化を守るなら、やっちゃダメです。
防衛予算を5倍くらいにして10年くらい期間をかければ、国防が破綻せずに実現にこぎつけられなくもないかなーとは思いますが……あ、「防衛予算を5倍」の時点で「国防が破綻」どころか「国家が破綻」か。

上記リンク記事でもまだ分かりにくいところがあるかと思いますので、「もっとこういうところが知りたい」「ここのところが分からない」などありましたら、質問大募集!!よりお送りください。

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