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News Up 花粉の影響? 太陽の周りに光の輪3月18日 17時00分
今月15日、太陽の周りに虹のような光の輪が出来る現象が関東各地で見られ、今ピークを迎えている花粉の影響ではないかとネット上で話題になりました。はたしてその正体は。
珍しいと思って投稿
15日午後5時すぎ、自宅の庭先で作業をしていた川島健太郎さん(千葉県睦沢町)は、森の向こうに沈み始めていた太陽が、いつもと違う姿をしているのに気付きました。周りに3重の光の輪が出来ていたのです。
デジタルカメラでその様子を撮影し、NHKスクープBOXに投稿しました(冒頭の画像)。
この光景を「すてきだな」と思ったという川島さん。「朝から晴れて暖かい一日でした。雨は降っていないので虹ではなく、珍しいと思って投稿しました」と話していました。
デジタルカメラでその様子を撮影し、NHKスクープBOXに投稿しました(冒頭の画像)。
この光景を「すてきだな」と思ったという川島さん。「朝から晴れて暖かい一日でした。雨は降っていないので虹ではなく、珍しいと思って投稿しました」と話していました。
同じころ、同じような現象を、東京・八王子市で目にした人がいました。
高尾山の方角に沈む夕日を撮影していた高橋智之さん。雲にかかった太陽の周りに、虹のような光の輪が見えたと言います。
「きれいではあるものの、不気味でした。知人に話をしたら花粉による虹ではないかと言われました。理由を聞いていったん安心しましたが、花粉症の私はやはり怖くなりました」
高尾山の方角に沈む夕日を撮影していた高橋智之さん。雲にかかった太陽の周りに、虹のような光の輪が見えたと言います。
「きれいではあるものの、不気味でした。知人に話をしたら花粉による虹ではないかと言われました。理由を聞いていったん安心しましたが、花粉症の私はやはり怖くなりました」
可能性はあるものの
太陽の周りに光の輪が2重、3重に見えるのは、「光環」(または「光冠」)と言われる現象です。大気中に微粒子が均等に分散しているときに光が回折して起こる現象で、多くは大気中の水や氷の粒が原因でこのように見えるということです。
今は花粉が多く飛ぶ時期と重なるため、ネット上では「花粉の影響ではないか」と話題になっています。「花粉光環」ということばもあり、写真のほか、「不思議な夕陽だった」「そんなものがあるのか」といったコメントが盛んにアップされています。
東京都健康安全研究センターが計測しているスギとヒノキの花粉の飛散量は、光環が撮影された15日、八王子市では1平方センチメートル当たり343個で、花粉シーズンのなかでも極めて多い数になっていました。
では、本当に花粉が影響しているのでしょうか。
国立天文台に聞いたところ、大気中の花粉によって「光環」が出来る可能性はあります。その場合、粒子の大きさの違いから、水や氷が原因のものより小さく見えるはずだということです。
ただ、花粉による光環かどうかは、現場の気象状況やカメラの角度などを総合的に判断しなければならず、映像を見ただけで判別するのは難しいということです。
花粉の飛散が多い日は再び同じような現象が起きるかもしれませんが、珍しいからといって太陽を肉眼で直接見ることのないよう、注意が必要です。
今は花粉が多く飛ぶ時期と重なるため、ネット上では「花粉の影響ではないか」と話題になっています。「花粉光環」ということばもあり、写真のほか、「不思議な夕陽だった」「そんなものがあるのか」といったコメントが盛んにアップされています。
東京都健康安全研究センターが計測しているスギとヒノキの花粉の飛散量は、光環が撮影された15日、八王子市では1平方センチメートル当たり343個で、花粉シーズンのなかでも極めて多い数になっていました。
では、本当に花粉が影響しているのでしょうか。
国立天文台に聞いたところ、大気中の花粉によって「光環」が出来る可能性はあります。その場合、粒子の大きさの違いから、水や氷が原因のものより小さく見えるはずだということです。
ただ、花粉による光環かどうかは、現場の気象状況やカメラの角度などを総合的に判断しなければならず、映像を見ただけで判別するのは難しいということです。
花粉の飛散が多い日は再び同じような現象が起きるかもしれませんが、珍しいからといって太陽を肉眼で直接見ることのないよう、注意が必要です。