レディスデーの水曜日に休みになったので、映画を観に行くという娘に同行しました。
私は「ちはやふる」が良かったけれど、まだ封切り前でした。
新宿の劇場入り口にあった、平田家相関図。
寅さんは町工場のある下町が舞台でしたが、平田家は閑静な住宅地に立つ洋風の家です。
お母さんもお嫁さんも専業主婦。息子と娘は高学歴。
お母さんはカルチャーセンター通いに夢中。
孫は来年お受験。まあまあ裕福です。
それは、お父さんがかつてモーレツ社員で、定年までキッチリ勤め上げたから。
そのお父さんにお母さんが「離婚届」を突きつけるところから、この物語は始まります。
観ている人の立場によって、この映画の見方も変わってくるのでしょう。
私は一応(笑)長男の嫁なので、ずっとお嫁さん目線で観てしまいました。
橋爪功さんの演じる平田のお父さんが、気難しくて、横柄で
うちの義父にそっくり!
うわー!嫌すぎる!
お父さん…橋爪 功
お母さん…吉行和子
長男…西村雅彦
長男の嫁…夏川結衣
長女…中嶋朋子
長女の夫…林家正蔵
次男…妻夫木聡
次男の恋人…蒼井 優
私は観ていないのですが「東京家族」の出演者がこの
「家族はつらいよ」に再集結したのだそうです。
これらの映画を観た方や、寅さんシリーズが好きな方ならきっと楽しめるはず。
驚いたのは劇場の観客の大半が
白髪のご夫婦!
ご主人の方は、大きな声でワッハッハッハとお腹を抱えて笑っていましたが…
「奥さんの方は、内心どう思って観ているんだろうね?」と言うと娘は
「熟年離婚するような人達は、一緒に映画館に来ないでしょ」
だそうです。
そうかな?
とりあえず、ご主人様がたは帰ってから靴下を裏側のまま脱ぎっぱなしにするのを止める…といいけれど。
うちもこれは一万回くらい言い続けましたが、改めません。
もう疲れたよ、パトラッシュ…
結婚すれば、家族の形はできるけれど。
それは本当に脆くて頼りなくて、些細な事でバラバラに壊れてしまうもの。
家族とは、それぞれが紡いでいる日々が幾重にも折り重なって出来るもの。
長い長い年月をかけて、やっと家族と言えるのかも知れないし。
それでもやっぱり、不確かであてにならないものかも知れないし。
家族って、何なんでしょうね?
私には未だに解りません。
ちょっと前に見た、お昼のバラエティ番組で
橋爪功さんが、まぁ頑固で偏屈で。
周りがそれに翻弄されて笑いを取るのですが、(へーこんな人なんだ〜)と意外に思いました。
もしかしたらあれは「家族はつらいよ」の宣伝用の演出だったのでしょうか。
それともあのまんま?
もうね、本当に
義父にそっくり!
いや、いい人なんですよ…義父も平田のお父さんも…