知人の小説家さんから声をかけられ、ある出版社に依頼されて
オイラが描き上げた原作付き漫画を
今年1月に納品した…
その原稿が載る予定の雑誌が発売される直前で
「リニューアルするから1号休刊します」との旨
社長のコピペ付きで、担当編集者からメールで知らせてきた
まぁ、事情は了解したが
肝心の原稿料の入金に関する話には一言も触れていないので
折り返し原稿料の入金予定を確認するメールを送ると
リニューアルが5月の予定なので、翌々月支払いで7月だと返信があった…
…( ̄д ̄)
…1月に納品して、7月支払いって…遅過ぎるだろ〜!!
オイラもそれなりに仕事はしてきているので
納品後、翌月か翌々月支払いってのは、普通にあるので別にどうとも思わないが
…半年後ってのは、遅過ぎて承服できない
それでも、コレまでに何度も仕事をしてきて信用のある相手ならまだしも
今回は初めて依頼を受けた出版社で、最初に納品した原稿の支払いが
相手先都合で大幅に遅れる…というのでは納得はいかない
この仕事を依頼してきた出版社は
ツイッターで毎日
モラルの高い含蓄のある言葉をつぶやいて
各所で尊敬されている
非常に有名な漫画原作者の先生が編集長をつとめておられるのだが…
…オイラはその先生の弟子でもないし
特に恩があるわけでもなく
お会いした事さえないワケで…
その先生の威光だけで
従わなければならない理由はないんですよね
…そもそも、この業界には
「原稿を納品しても、支払いは掲載後、〜月でヨシ!」みたいな悪しき商慣習があって
コレだと原稿は渡したけど
出版社が使うまでいくらでもお金を払わなくてイイ事になってしまう…(´ε`;)
何いってんの!?( ゚д゚ )クワッ!!
依頼されて描いて、受け取っておいて、使うまで金払わん…
それが当たり前って、ダメだろ…こういう商慣習は
そうダメなんですよね…法律的には
「下請法」ってのがあってですね
親会社(出版社)は仕事を依頼したら
下請け(漫画家)が”納品”後(掲載後ではない)
60日以内に代金を支払うのが法律的に決められているのです
この点でいうなら、納品して翌々月支払いとかならセーフかなと思いますが
半年後では完全にアウトなわけです
…モチロン下請法は漫画も「情報成果物」として適用されます
詳しくはコチラの概要をご覧ください
http://www.jftc.go.jp/shitauke/shitaukegaiyo/gaiyo.html
…しかしですね、大概の作家・漫画家は下請法のことを知りませんし
たとえ知っていても、こんな事を言い出せば仕事を切られるのがオチ…
と思って、言い出せない人がほとんどだと思うんですよね…
…なので、こうしてブログに書いて下請法の事を拡散してみようと思いました…(・∀・)
ただですね、出版社全部がこういう姿勢でもないんですよね…
知人編集者の話では、こういう場合
手付か半金を先に支払うものだともいっていたし
実際、別の仕事でやはり仕事が遅れる場合に
前払いを出版社の方から申し出てくれるケースもありました
…ということで件の
有名原作者先生出版社の担当編集者に
下請法の事と、全額といわないまでも(相手の事情を察して)
半金は60日以内に支払ってもらいたい旨をメールで伝えましたが
相手の返信メールでは
有名原作者先生からの伝聞の形で、丁重に断られました。
…やはり、いつもモラルの高い含蓄のあるツィートをされている有名原作者先生でも
「法律<業界の商慣習」…という意識なのです
それでこれ以上、編集者ごしに意見を聞いてもラチがあかないと思ったので
有名原作者先生の含蓄ツィートにリプライする形で
3度ほど「ご意見をおうかがいしたいのですが…」と
丁寧に聞いてみましたが…
まったくリアクションはなく
無視されております…( ̄д ̄)
…今日も、含蓄ツィートを横目に
それより法律にそった支払いをしてほしいなぁ〜…と思っております…(゜_゜)
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いくら言っても無駄なら、泣き寝入りをするか裁判所等の法機関に訴えるしかなさそうですね・・・。