2016-03-18
■これがナーヴギアか! IBMが開発したソードアート・オンラインのアルファテストに参加してきた 
「一体いくら掛かってんるだ・・・・」
最初に思ったのはそういうことだった。
さて、ブログをやっていて得をしたなーと思うことは数あれど、この手のイベントに事前に招待してもらえるのは単純に嬉しい。なにしろVR大好きですしおすし。
ソッコーで注文したhtc Viveはまだ届かないし、どうしたもんかなーと思ってると、ゴトーが「清水さん、IBMからSAOのアルファテスターとして招待が来てるんですが」というので行ってまいりました都内某所(場所は非公開)。
「いいなー、超うらやましいなー。いいなー」と恨み言を連発するゴトーを尻目に、どれどれIBM様の作ったVRとはこれいかに、という興味シンシンで行って参りましたよ。
しかし場所から何から、とにかく全てが秘密。
秘密のベールに包まれた秘密の研究所っぽいところで秘密の話をした。
おもいっきりテレビカメラ入ってますが。
IBMが本気で作るVRMMO。そりゃさぞかし凄かろうとおもって期待していったんだが、いい意味で裏切られた。
というのも、おそらくOculus Rift以外、ほぼ全てのパーツがヨドバシで購入可能なものだけで構成されていたからだ。
つまりIBMは現在存在している技術の全てを駆使して、VRMMOを創りだしたのである。
まず、自分の身体を3Dスキャンする。
3Dスキャンには5台のKinectを使う。
T字ポーズをしてじっとしているとスキャン完了。
それからいよいよナーヴギアを被ることになる。
このナーヴギアのプロトタイプ、内容はOculusとLeapMotionとKinectを組み合わせたものである。
しかしすごい没入感。
「リンク・スタート」の掛け声とともに、現実空間から仮想空間へと文字通りダイブする。
この体験だけで相当楽しい。
実際にその場で足踏みをすると前に進み、方向を変えるとそっちのほうに進むようになる。
VR空間に他のユーザーも居て、なんだか異様な感じにも見えるが、みんな3Dスキャンされた状態で入っているので、なんか不思議である。
これまでにない感覚というか、とにかく、「IBM、どうしてここまでやるのか」と心配せざるを得ないレベルだ。
3DスキャンはしかしKinectなので、まあそんなに精度は高くない。
しかし自分の3Dスキャンを見て「ああ、これはオレだ」と思う程度には説得力がある。
特に感動したのは戦闘シーン。
巨大な扉をくぐるんだけど、そもそも扉が本当にでかい。
これがVRの威力かということをこれでもかと見せつけられる。
やっぱり、テレビ画面で「でかい扉です」っていうのを見ても、「へー」としか思えないというか、まあ要するに「ただデカイだけだろ」としか思わないんだけど、VR空間でデカイものをみると本当に巨大で驚く。
この扉が開いた時、マジでちょっと鳥肌が立った。怖いよーという感覚。久しくなかった。
最近心配しているのは、VRは怖すぎるんじゃないかということ。
僕は思い起こせば幼少の頃、イースに出てきたイモムシみたいなモンスターが怖いという理由でイースを辞めた経験がある。怖がりなのである。
先日、MX4Dで見たジュラシック・ワールドも、恐竜が怖いのと、やたら背中とかおしりとかをトントン叩かれるので、MX4Dを設計した人間を本気で恨んだくらいだ。怖すぎて涙でたわ。進撃の巨人は平気だったのに。
そういう、マジな恐怖感というのがほんとにあって、そこは心配だった。
そしてモンスター登場。でかい。怖い。
そしてバトルフィールドには無数のプレイヤーが。
これが面白いのは、みんな3Dスキャンして中に入ってきてるんで、なんかアキバっぽいチェック模様の服来てる人たちが剣持って戦ってるというところ。「ソードアート・オンラインってアキバっぽい服の人が剣持って闘う話だったっけ?」と一瞬戸惑うが、もはやむしろ面白いからコレでいいアルファテストだし。
そしてVR空間でのRPG的な戦闘ってどうすんのかなと思ったら、これがけっこうよく出来てて「あ、これなら遊べそうだな」と思った。しかし剣なら剣でなにか握るものが欲しいなあ。重みがないとあんまし戦ってる感じしないからなあ。
敵の攻撃もド迫力だし、今年はいろいろVRゲームが出てくるんだろうけど、今まで体験したVRの中では一番迫力があった。コレだよコレ。
VRの問題点として、歩くと酔うというものがある。じゃあ戦闘ではどうすんだろうと思ったら、戦闘では歩かない。
これが非常に良くて、VRの問題をうまくクリアしていて非常に遊びやすいし没入感もある。
カタルシスもあってなかなかおもしろい。
これ、昔なら万博のパビリオンとかにあって、たぶん12時間待ちとかで一日行列に並んでも入れずに終わるレベルの人気アトラクションだろうな。
遊びごたえもあったし、ワクワクした。
これがソフトレイヤーというIBMのクラウド技術のPRのためだけに作られたのだとしたら、IBMは暇すぎる。
むしろIBMがどういう方向に行くのか心配になってしまうほどのクオリティであり、これがこれだけで終わっちゃったら勿体無いから本当にSAO作ってくれないかな。
あ、そうそう。コグニティブってのは完全に嘘。
ナビキャラの名前がコグってだけでコグニティブ要素は今回はゼロ。
でも面白かったー
みんなも行ったほうがいいよ
って、アルファテスター募集はもう締め切られてるんだっけ?
これで終わっちゃうのはちょっと勿体無いなあ
あ、そうそう。新刊出ます
- 作者: 清水亮
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タイトルの付け方があざといよね。
100年前から売ってそうな名前。
編集のY岡さんのおかげでまたぞろ僕の本とは思えないほど読みやすい本になっています
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