仕事をするときは、いつだってその仕事に愛と情熱を注いでいたい。
製品やサービスという誰かの仕事を買うときも、それに愛や情熱が込められていてほしいと願うし、いざ受け取ったときにそれらを感じなかったら、とても残念に思う。
仕事に込める愛と情熱が、人生における仕事のあり方と、生き方までも決めていく。
仕事に込める、愛と情熱
愛も情熱も、いくつもの姿がある。愛は情熱でもあるし、情熱はまた、愛でもある。
仕事に込める愛と情熱とはどんなものなのかを定義するなら、愛とはその仕事に関わる誰かに向けるもので、情熱とは仕事そのものに対して燃やすものだと俺は思う。
それらは「楽しいかどうか」と並んで、人生における仕事のあり方を決める。
どの仕事を選んでも腐っていってしまう人がいたかと思えば、製品を手に取る誰かの姿を思い浮かべるだけで、単調な仕事でも心が満ち足りるという人もいる。ただひたすら良い仕事をし続けていきたいと、静かな情熱を燃やす人もいる。
関わる誰かへの愛を込めて、情熱を燃やして仕事ができれば、それはきっと幸せだ。
それは品質に表れ、利益に適う
なぜ仕事に愛や情熱を求めるのかというと、一つはその有無が品質に表れるからだ。
愛も情熱も込められていない漫然とこなされた仕事でも、それなりの品質を生み出すことはできるけど、より深く喜んでもらいたい、満足してもらいたいという愛の込められた仕事に勝ることはまずないし、より良いものを作ろうとする情熱には及ぶべくもない。
加えて、責任がもたらす抑止力の限界は意外と低い。愛も情熱もない仕事は手を抜いたものになりやすく、利益偏重で効率重視になればなるほど、その傾向は顕著になる。
コンビニや外食チェーンの従業員が頻繁に起こした「おふざけ」騒ぎや、食品偽装問題がそれで、はたしてそこに愛や情熱があったかといえば、そんなことはないだろう。
愛と情熱に裏打ちされた品質こそが価値となり、仕事の対価として利益をもたらす。
というのが、半分は本音ながらも、半分は建前の話で……もっと青臭い話をしよう。
なぜ愛と情熱を込めるのか
俺が仕事に愛と情熱を込める理由は、選択してくれた事実に応えたいからだ。
愛社精神でもなければ、社名を背負った誇りのようなものでもなく、ただ応えたい。
俺のことをまったく知らないとしても、数ある商品やサービスの中から、俺が関わることになる今という可能性を選んでくれたその事実に、ただ応えたいという思いがある。
選んでもらえたということが、俺にとってはとても大事なんだ。
それは単に価格が安かったからなのかもしれないし、近場では他に選択肢がなかっただけかもしれない。他に選択肢がない状況で頼られているなら、それもいい機会だ。
無数の可能性の中から、俺が関わる今を選び取ってくれたという事実。それなら、最高の仕事をやってのける気持ちで、最高の結果を届けないなんて、嘘だろ?
だから、俺は仕事に愛と情熱を込め続ける。それはこのまま一生を会社員として生きたとしても、念願かなって会社員を辞めて、何か別のことで稼ぐ日が来たとしても同じだ。
仕事に限らず、このブログも含めた俺が関わるすべてにおいて、そうでありたい。
それは一つの向き合い方として
何を仕事に選び、どう向き合って生きるかで、人生の多くが決まっていく。
そんな仕事だからこそ、願わくば、愛と情熱を込めることを忘れないでいてほしい。
そのためには、やりたいことを仕事にできなければ無理だと思うかもしれないけど、俺はやりたいことを仕事にできているわけじゃないし、現状にも満足していない。
俺という選択をしてくれたことに全力で応えようと情熱を燃やしている間や、今の俺に出せる最高の結果というバトンを次に渡そうとしている瞬間は、忘れているだけだ。
それでも、退勤するとじわじわと滲み出してくる思いだけがあった。
やりたいことは簡単には見つからないことが多いし、否定される上に、楽でもない。
やりたいことが見つからないまま時間だけが過ぎれば、やがて疲弊してしまうし、やっと可能性の種を見つけても、もう遅いと諦めてしまうかもしれない。
だから試しに、あえて今の仕事に愛と情熱を込めてみるのも悪くない。
それはふとした瞬間に、「やりたいこと」の片鱗を見せてくれるかもしれないし、日常的に情熱を燃やしていれば、「やりたいこと」に燃え移ることだってないとはいえない。
ともすれば、今の仕事がそれだということに気付いていない可能性もある。
退勤するとじわじわと滲み出してくる思いがあった俺も、今ではもうブログとその先の展望のことばかりを考えるようになって久しく、もうそろそろ3か月になる。
その展望を実現できるかどうかはまだまったくの未知数だけど、こうして書くことを続けている俺から、この記事の最後に伝えておきたいことがある。
心に愛と、火を灯そう。
冷めきった情熱には、火はつかないんだ。
うん。
そんなところだ!