きっかけは肉体関係【どうせ掘るなら深い穴。】農業BL漫画

きっかけは肉体関係【どうせ掘るなら深い穴。】農業BL漫画

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大樹は長年、幼馴染に恋心を抱いていました。けれどそんな幼馴染は自身の姉と結婚することに……。行き場のない想いと身体の熱をひとり冷ましていると、なんとそれを眺めている人物が登場!農業とBLが融合した名作『どうせ掘るなら深い穴。』をご紹介します

『どうせ掘るなら深い穴。』とは?

どうせ掘るなら深い穴。 (バンブーコミックス moment)

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どうせ掘るなら深い穴。 (バンブーコミックス moment)

「りーるー」初のBLコミックス

『どうせ掘るなら深い穴。』とは、「りーるー」初のBLコミックスです。りーるーは成年向け作品を過去に描いている漫画家ということもあり、濡れ場の見せ方が非常に上手です。もちろんそれだけでなく、心理描写にもかなり長けているので、人物たちの距離感がとてもリアルに感じ取れます。

この『どうせ掘るなら深い穴。』は農家のお話なのですが、仕事との向き合い方や家族との絆も巧みに描かれていますので、単なるBL漫画としてだけではなくひとつのドラマを見ているような感覚で楽しむことができます。決して、濡れ場が少ないという意味ではありません。むしろ、毎話しっかりと濡れ場が収められているのでBLも楽しみたいけど、ちゃんとストーリーも楽しみたい!という方に非常にオススメしたい作品です!

『どうせ掘るなら深い穴。』のあらすじ

都会に出たものの、馴染めず田舎へと舞い戻って来た「友永 大樹」。レンコン農家の息子である大樹は、父親の仕事を手伝い共にレンコン栽培に勤しみます。けれども、そこには大きな問題がありました。

その問題とは、大樹の姉の旦那「豪」のことでした。豪は大樹の幼馴染であり、想い人だったのです。豪が義兄となってからも大樹の想いは変わらず、いけないことだと知りつつも豪を思いながらひとりトラックの中で自身を慰めていました。誰にも知られてはいけないこの気持ちと行為だったはずが、それをひっそりと見ていた人物が……。

その人物とは、農業支援としてやって来ていた公務員の「岩清水 桔平」でした。口の上手い岩清水は、巧みに大樹をいいくるめて何度も身体の関係を持ちました。これだけ聞くとただのエッチな漫画のようですが、もちろんそれだけではありません。大樹の持つ悩みや苦しみを、岩清水が優しく受け止め少しずつ解放していきます。

そんな岩清水に大樹も次第に惹かれていくのですが、義兄のことや家族のことなどまだまだ問題は山積みでした。それでも、すべての問題に真摯に向き合っていくふたりの姿に胸が熱くなること間違いなしです。

『どうせ掘るなら深い穴。』の登場人物

【受け】友永 大樹

田舎へと帰って来て、実家のレンコン農家を手伝っている主人公「友永 大樹」です。狭い田舎ということもあり、自身がゲイであることをひた隠しにしながら生活をしていました。幼馴染であり想い人であり、現在は義兄である「豪」との距離感をつかめずにいて、日々頭を悩ませていたのですが「岩清水 桔平」と出会ったことで生活は一変していきます。

半ば強引に関係を持ってしまった大樹でしたが、次第に岩清水へ惹かれていくようになりました。そこまでの過程の描き方もとても繊細で、大樹の心の動きがよく伝わりました。

【攻め】岩清水 桔平

農業人材支援担当係長で、農業を支援するために派遣された公務員「岩清水 桔平」です。彼も大樹と同じくゲイでした。大樹をいいくるめては身体の関係を持っていましたが、大樹の持つ幼馴染への想いや苦しみをしっかりと理解したうえで、優しくそれを解きほぐしていきます。その包容力の高さにも大樹は惚れたのかもしれません。

最初は強引に関係を持ちながらも、まっすぐ大樹を想う姿勢がとても好感の持てるキャラクターでした。

【大樹の幼馴染】豪

大樹の姉の旦那であり、幼馴染の「豪」です。次第に親密になっていく大樹と岩清水に複雑な思いを抱くようになりますが、それはあくまで友達として、義兄としてなので三角関係などには発展しません。ですので、そういった関係が苦手だという方は安心してお読みください。

『どうせ掘るなら深い穴。』の感想

友情、愛情、家族愛、さまざまな愛が詰まった名作

初めは体から始まった2人が、いつのまにか大切な存在になっていく過程がじっくり描かれており、
家族も巻き込んでの人間模様は読んでいてジーンとしてしまいます!

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ずっと好きだった豪が自分の姉にプロポーズした夜のことを何度も夢に見る程辛かった大樹が、岩清水と共に乗り越えていく姿がひどく印象に残りました。

『どうせ掘るなら深い穴。』にはさまざまな愛の形が詰められているのですが、中でも印象的だったのは家族愛でした。悩み苦しむ大樹を心配し、支えようとする家族の姿勢がとてもよかったです。特に姉の存在は素晴らしいものでした。BL漫画に登場する女性キャラクターは好き嫌いがかなりわかれる気がするのですが、大樹の姉は多くの方が好きだという程に魅力あふれたキャラクターだと思われます。

姉の大樹との向き合い方や受け止め方にもぜひ注目して読んでいただきたいです。

これぞ男同士。リアルな身体つきに大満足

表紙に惹かれて購入しました。
中身の絵柄も変わらず綺麗です。
話も綺麗に纏まっているかと思います。
エロシーン多めで、明るく幸せに終わりますので気軽に読めると思います。

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『どうせ掘るなら深い穴。』の感想でよく目にするのが、濡れ場が多いということです。確かに、BL漫画では重要視するところですよね。もちろんただ多いだけではなく、その質も素晴らしいことが好評な理由かと思われます。

華奢で女の子みたいな子が受けなBLはあまりBLっぽくないからちょっと……という方は少なくないですよね。『どうせ掘るなら深い穴。』のふたりはしっかり男性の身体つきをしているので、これぞ男同士!と思えるので、そういった方には大変オススメできます。大樹の男としてのプライドをしっかりと立てる岩清水の描写も、リアルな男同士という感じがして非常に楽しめました。

もちろん、ラストは明るく完結してくれるので気持ちよく最後まで読み切ることができます。大樹の長年の片想いがどういう結末を迎えるのか、ぜひともその目でお確かめください。

最後に

『どうせ掘るなら深い穴。』の魅力が少しでも伝わりましたでしょうか?読みたい!と思っていただけたのなら光栄です。それと、最後になりましたがこの『どうせ掘るなら深い穴。』を読む時にはひとつだけ注意していただきたいことがあります。それは、レンコンが非常に食べたくなるということです。レンコン農家の話なのでレンコンの話が多く出て来るのですが、読んでいる途中からとてもレンコンが食べたくなりました。少なくとも、私はなりました。なので、できれば満腹の時に読まれることをオススメ致します。

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