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「ラーメン店紹介本は蔵書の質低下」住民が提訴、ツタヤ図書館は「違法支出」 佐賀・武雄

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「ラーメン店紹介本は蔵書の質低下」住民が提訴、ツタヤ図書館は「違法支出」 佐賀・武雄

 佐賀県武雄市図書館が「TSUTAYA図書館」として開館した際の蔵書納入で、違法な支出があったとして、市民17人が武雄市に対し、当時の市長らに約1900万円を賠償請求するよう求める住民訴訟を14日、佐賀地裁に起こした。

 訴状や弁護団によると、図書館を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、約1900万円で図書1万冊を購入する内容で市と契約したのに、実際は756万円分しか購入しなかった。残りは館内の安全対策に使われた。購入された蔵書にも、10年以上前の資格試験対策本などがあったとして、契約金全額が違法支出だったと主張している。

 原告代表の川原敏昭さん(46)は、安全対策への支出は流用に当たると指摘。「関東地方のラーメン店を紹介した中古本なども購入し、蔵書の質の低下を招く結果となった」と話した。

 武雄市は「訴状が届いておらずコメントできない」としている。原告らは損害補填を求めて住民監査請求したが、昨年12月に棄却されたため提訴した。

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