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2015年10月08日 09時44分 UPDATE

「TSUTAYA図書館」に逆風 利用者3.6倍もずさんな運営に批判 佐賀・武雄市 (1/4)

「TSUTAYA図書館」に逆風が吹いている。第1号の武雄市図書館は来館者が3倍以上になった一方で、運営するCCCによるずさんな選書が明らかになった。

[産経新聞]
産経新聞

 地方の公立図書館再生のモデルとして期待された「ツタヤ図書館」に逆風が吹いている。第1号の佐賀・武雄市図書館は来館者が3倍以上になった一方で、運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)によるずさんな選書が明らかになった。愛知県小牧市の計画は、住民の“反対”で見直しを迫られている。(九州総局 奥原慎平)

photo 佐賀県武雄市のツタヤ図書館。初年度92万人が訪れた

 今月4日、愛知県小牧市で、市とCCCなどが連携して計画を進めている新しい図書館の賛否を問う住民投票が実施された。

 市中心部に30年の開業を目指す計画だが、建設費42億円に「費用が膨らみすぎだ」と住民グループから反対の声が上がっていた。住民投票の結果は、「反対」3万2352票、「賛成」2万4981票となった。山下史守朗(しずお)市長は「一度立ち止まって、現在の計画の問題を市民と検証しながら、より良い計画になるよう進める」と述べた。

 住民投票の直前、今月1日にツタヤ図書館を開業した神奈川県海老名市では、タイの風俗店について記述した本が見つかり、市は貸し出しを中止した。

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