マック、学生バイト採用がAKB48頼みの理由
売り上げ急回復で、今度は人手不足に
「マクドナルドで学んだチームワークは私の原点です」と笑顔で語るのはAKB48の横山由依さん。日本マクドナルドは3月16日からクルー(店舗で働くアルバイトのこと)の採用キャンペーンを展開すると発表した。
「クルーになろう。キャンペーン」の内容は、特設ウェブサイトでのアニメーション展開、店頭ポスター掲出、チラシ配布だ。特に力を入れるのはウェブサイトでのプロモーションだ。
文化庁メディア芸術祭でアニメーション部門優秀賞などを受賞しているスタジオコロリドを使って新人アルバイトの成長を描いたアニメーションを制作した。
声優は先輩クルー役をAKB48の横山さんが、新人クルー役をチーム8のメンバー岡部鱗、行天優梨奈、佐藤七海、山田菜々美さんらが担当する。標準語、全国7地方の方言を使った計8バージョンを順次ウェブサイト上で公開する予定だ。
狙うのは学生アルバイトの採用
横山さんはAKB48加入前にマクドナルドのクルーだった経験がある。会見では当時の思い出を「新人時代にレジでポテトMサイズをLサイズと打ち間違えて、先輩クルーに助けてもらった。クルー仲間とは今でも連絡を取っていて、いい仲間と出会えた」と語っている。
クルーリクルートを担当する宮沢泰成氏は「マクドナルド・クルーの楽しさをわかりやすく伝えする」と語る。今回のキャンペーンで狙うのは、学生クルーの採用だ。
現在の比率は学生が52%、主婦が28%、その他(フリーターなど)が20%という構成になっている。毎年3月には学生が卒業と同時に、進学や就職といった理由でアルバイトを辞めてしまうケースが多い。
そのため、マクドナルドのみならず、大量のアルバイトに頼っている外食や小売業界にとって、この時期の採用活動は頭の痛い課題となっている。