【バーゼル=原克彦】スイス国立銀行(中央銀行)は17日の金融政策決定会合で、銀行が余剰資金を預けた際に課すマイナス金利を0.75%に据え置くことを決めた。政策金利である3カ月物金利の誘導目標もマイナス1.25%からマイナス0.25%を維持する。
声明では「スイスフランはなお高すぎる」とし、必要に応じ外国為替市場で介入する姿勢を改めて強調した。欧州中央銀行(ECB)が10日に追加緩和を決めたのを受け、スイス中銀がフラン買いをけん制するための対抗策を打ち出すかが焦点になっていた。当面は現行金利の維持と、為替介入の組み合わせで自国通貨の上昇を緩和できると判断した。