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第一中央汽船 債権者出資で再生計画案
3月18日 4時05分

去年9月に経営破綻し民事再生法による再建を目指す中堅の海運会社「第一中央汽船」は大手造船会社など17社からおよそ25億円の出資を受けることなどを柱とした再生計画案を17日、裁判所に提出しました。
東京・中央区に本社のある「第一中央汽船」は石炭や鉄鉱石などを運搬する事業が主力ですが市況の低迷や過去の多額の投資が負担となって経営に行き詰まり去年9月、民事再生法の適用を申請しました。
「第一中央汽船」は17日、経営再建に向けた再生計画案を東京地方裁判所に提出し、この中で、大手造船会社「今治造船」や船舶を保有する船主など債権者である17社から合わせて24億9000万円の出資を受けるとしています。
民事再生法による再生手続きで債権者から出資を受けて経営再建を目指すケースは異例です。
また、「第一中央汽船」はことし5月中旬に開く予定の債権者集会で再生計画案が承認され裁判所から認可決定を受けたあと株主の責任を明確にするため、これまでに発行した株式の価値をゼロにする「100%減資」を行うとしています。
債権者への弁済については、債権額が100万円以下の部分は全額、100万円を超える部分については3%を弁済するとしています。
債権者から届け出のあった債権は総額で3500億円程度に上っていますが、実際に弁済する額は100億円程度と大幅に減額されます。
「第一中央汽船」は早ければことし6月中にも債権者に対し一括で弁済し民事再生手続きを終えたい考えです。

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