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難民のトルコ送還 EUが合意目指し協議へ3月17日 6時24分
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EU=ヨーロッパ連合は17日から首脳会議を開き、ヨーロッパに流入する難民や移民の数を抑えるため、トルコからギリシャに渡ってくる難民たちをトルコに送り返す対策案で合意を目指しますが、トルコ側が示した条件に慎重な意見も根強く、協議は難航することも予想されます。
EUは17日からの2日間、ベルギーのブリュッセルで首脳会議を開き、急増する難民や移民を抑えるため、トルコ側と協議を進めている新たな対策案について話し合います。新たな対策案は、主要な渡航ルートのトルコ経由でギリシャに渡ってくる難民や移民を出身国に関係なくすべてトルコに送り返し、その代わりにトルコ国内にとどまっているシリア難民をEU各国で受け入れるものです。
この案を巡っては国連や人権団体などが国際的な難民保護の規定に合わないとして懸念を示しています。また、トルコがこの対策を実施する条件として、トルコのEU加盟に向けた交渉の加速やEU域内に渡航するトルコ国民にビザを免除することなどを求めていることから加盟国の間では慎重な意見も根強く、協議は難航することも予想されます。
新たな案で合意すれば人道主義の立場から難民や移民の受け入れに寛容な政策を続けてきたヨーロッパにとっては、一つの転換点となるだけに協議の行方が注目されます。
この案を巡っては国連や人権団体などが国際的な難民保護の規定に合わないとして懸念を示しています。また、トルコがこの対策を実施する条件として、トルコのEU加盟に向けた交渉の加速やEU域内に渡航するトルコ国民にビザを免除することなどを求めていることから加盟国の間では慎重な意見も根強く、協議は難航することも予想されます。
新たな案で合意すれば人道主義の立場から難民や移民の受け入れに寛容な政策を続けてきたヨーロッパにとっては、一つの転換点となるだけに協議の行方が注目されます。