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ギャンブル依存症患者が綴るノンフィクション。

自戒の念を込めつつ、15年間に渡る「ギャンブル依存症」の悲惨な経験を赤裸々に綴ります。こんなダメ人間にはならないで下さい。毎日更新しています。

クレジットカードと借金、そして破滅へ…

借金と加速する依存性

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 クレジットカードのキャッシング機能

「◯◯銀行の口座持ってませんか?」

「いえ、持ってないです。持ってないとダメですか?」

「いや、んなことないんだけど、あると助かるんだよねー」

 

これまで私は、郵貯にしか口座を持っていませんでした。

小さい頃に貰ったお年玉なんかを貯めるために親が作ってくれた口座です。

 

まあ、それはちょっと前に書きましたが、20万円くらい入っていて速攻でなくなってしまったのですが…。


銀行口座を持とうとしたきっかけは、アルバイトの給与振込に必要だったからです。


「あると助かるんだよねー」


というのは、恐らく手数料が他銀行よりも安いからなのでしょう。


まあ、「郵貯はATMが少ないからなあ」とちょうど困っているとこでしたので、

なんとなくで口座を作ることになったのです。


母親から言われたとおり、印鑑、本人証明(免許は大学1年のときに合宿にて取っていた)、預けるための小銭を持っていき、窓口へと向かいました。


「こちらに記入していただき…」


言われるままに書類に記入し、必要書類を提出し、

サクサク手続きが済んだときのことでした。


「クレジット機能をお付けしますか?」


「??」


「学生様向けにクレジット機能を持ったキャッシュカードをご案内致しておりまして」


窓口のお姉さんはデスクのうえに置かれた紹介文を提示しながらそう言います。


「クレジット機能をつけると公共料金や毎月の携帯電話料金の引き落とし云々、月末締めの翌27日払い云々…」


『あーそういうことか。クレジットカード払いは便利だなぁ、これなら携帯料金も毎月強制的に払うことができるもんな…』


「じゃあ、お願いします」

 


ほとんどなにも考えず、勧められるままOKしました。


「利用金額」


「うーん、一番少ないのでいいです」


「かしこまりました。では、こちらにマルをつけてください」


昔のこと過ぎて(+嫌な記憶過ぎて)、詳細は曖昧ですが、確かショッピング10万円、キャッシング5万円くらいの一番少ない金額での申し込みでした。


ここで重要なのは、

私が「クレジット機能はおろか、キャッシング機能についても仕組みがよくわからないままなんとなく契約した」ということです。


窓口のお姉さんは間違いなく丁寧に説明してくれましたが、

理解力がなく短絡的な思考の私は、

「自動引き落としができる便利な機能」というところだけをフォーカスして、

ないよりはあったほうがいいという単純な考えでクレジット機能を付けたのでした。

 


クレジット機能とは、専門用語とか抜きにしてシンプルに言ってしまえば、

お金の支払いを後回しにする機能のことです。

 


手持ちの現金がなくても、クレジットカードを使えば、

お金を翌月にきっちり支払うという約束のもと、

モノを買ったりお金を借りることができます。

 


いまお金がなくても、お金を使えるようになります。

 


支払い能力以上にお金を使っても、
預貯金であれば、ゼロになるだけです。
クレジットは、マイナスになります。


破綻は、そう遠くない時期にやってきました。

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