Adobeの新しいUXデザインツールとは?
Adobeが、ついにUXデザインに特化したツール「Adobe XD」を公開しました。
下の動画を見てみてください。
Adobe XD (Preview): Quick Demo
これまでのAdobeらしからぬ、大変シンプルなUIですね。
UIデザインのツールといえば…
ところでUIデザインのツールといえば、ここ数年で「Sketch」がブームになっていますね。
最近はデザイナーの求人などを見ていても、東京のIT企業を中心に「Photoshop, Illustrator, Sketchを利用したUIデザインの実務経験を有すること」という表記を目にするようになりました。
Sketchは、確実にUIデザインのツールとして普及してきています。
そんな中で、Adobeも満を持してUXデザインツールをリリースしてきたというわけです。
動画を見る限り
- 様々なデバイスサイズのアートボードがプリセットとして用意されている
- iOS、Google MaterialデザインなどのUIパーツが予め用意されている
といった、Sketchと似たような機能も用意されているようです。
PrototypeモードはUIデザイナー待望の機能
その中でも特に注目すべき機能は「Prototypeモード」が搭載されている点でしょう。
従来のUIデザインのワークフローでは、PhotoshopやSketchといったツールで静的な画面のビジュアルデザインを行い、そのあとでプロトタイピングツール(Prott、InVision、Flinto等)を用いて画面遷移を検討する…というプロセスでした。
しかし、この定番のワークフローでは、どうしてもインタラクションを加味したデザインがしにくいというボトルネックがありました。
静的な画面上ではうまくいくように思えたUIでも、実装してみて初めて「やっぱり使いにくい」ということに気がつくことも多いのではないでしょうか。
なので、Adobe XDのビジュアルデザインからプロトタイピングへとシームレスにつなげることができるという機能は、まさに世界中のUIデザイナーが待望したものであったと思います。
Sketchの運命やいかに
果たして、Adobe XDはUIデザイン分野におけるキラーアプリとなりうるのでしょうか。
昨今のSketchブームについに終止符が打たれ、またAdobe帝国が覇権を握り返すのでしょうか。
今後の動向に注目です。