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西村県議、「米原」は譲れない 北陸新幹線

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 北陸新幹線の敦賀以西ルートをめぐり、JR西日本が提案した小浜−京都ルートの年内決定を求めた福井県議会の決議に、沿線府県からは賛否の声が上がった。沿線自治体がまとまるにはまだ時間がかかりそうだ。

 富山県議会の自民党系の最大会派はこの動きに同調。同党県連の中川忠昭幹事長は「決断を評価したい。JR西も推している案であり、決議は順当」と支持する考えを示した。

 反発が予想されるのは京都府議会だ。昨年十二月に可決した意見書で、舞鶴市を通るルートを主張。同市選出の池田正義府議(自民)は「福井県議会とは協力してきた経緯があるのに」と残念がる。「少しの速達性より、山陰新幹線延伸まで考えれば、国土強靱(きょうじん)化を優先させるべきだ」と主張する。

 一方、滋賀県議会は米原ルートを強く推す。米原市に隣接する彦根市選出の西村久子議長(自民)は「(米原ルートは)譲れんとこやね」と受け止めた。第二会派の中沢啓子県議(チームしが)も「米原ルートが有利であることは間違いない。石川など他県で米原を支持しているところもある」と指摘し、主張の正当性を強調した。

 昨年十月に米原ルートの実現を求める決議をした石川県議会もくすぶっている。全線開業までに時間がかかることで北陸と関西、中京圏との交流が途絶えてしまうことへの懸念が背景にある。

 自民党県連会長代行の福村章県議は「費用や工期など国土交通省の調査後に検討すべきだ。その結果も見ないでの決議は早計では」と疑問を呈した。

 

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