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震災後5年間放置の列車 駅から撤去 福島・南相馬
3月17日 16時05分

東日本大震災と原発事故の影響で、福島県南相馬市にあるJR常磐線の駅の構内に、震災直後から留め置かれたままになっていた列車の車両が、17日に5年ぶりに撤去されました。
撤去されたのは、特急列車の651系、通称スーパーひたちと、普通列車の415系の車両です。
東日本大震災が発生した際、南相馬市にあるJR常磐線の原ノ町駅に停車していて、その後、震災の津波や原発事故の影響で駅近くの一部区間が不通になったため動けなくなり、5年間留め置かれたままになっていました。この2つの車両についてJRは、常磐線の平成31年度中の全線開通を目指し線路などの復旧作業を進めるため、駅から撤去することになり、17日に大型のクレーンで車両をトレーラーに載せる作業を行いました。車両は5年余りにわたって雨風にさらされていたため、塗装などが黒ずんでいました。JRは19日までに、2つの車両を福島県郡山市の施設に運び込み解体することにしています。
作業の様子を撮影していた82歳の男性は「町の記録を残さなければという思いと、3・11に関係するものなので写真に残しました」と話していました。
JR東日本水戸支社車両グループリーダーの小山智久さんは「多くの人に親しまれた車両なので、非常に寂しいですが、感謝の気持ちで送り出したいです。今までありがとうと、ことばをかけてあげたいです」と話していました。

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