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【プロ野球】

巨人打線11安打10得点 騒動勃発後初の試合で奮発

2016年3月17日 紙面から

巨人−ヤクルト 試合前、円陣を組む巨人ナイン(岩本旭人撮影)

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◇オープン戦 巨人10−8ヤクルト

 巨人は今季捕手に専任する阿部がオープン戦1号本塁打。坂本も1号を放つなど、11安打10得点と打線が上向き。内海は4回途中8失点と打ち込まれ、先発枠争いから後退した。ヤクルトは山田が初の3安打で復調の気配を示した。

 円陣での声出しに絡む選手間の金銭授受が球界で大きな問題となっている中、最初に明るみに出た巨人が、騒動勃発後初の試合で勝った。先発・内海が4回途中8失点と炎上したが、打線が11安打10得点と爆発。まず存在感を見せたのが、帰ってきた阿部だった。

 2点を追う2回1死二塁。カウント1−1から低めの変化球を右翼席へ運んだ。1軍復帰初打席でいきなり2ラン。「詰まり気味だったけど角度が良かった」。右肩の不安などで2軍調整していた男は捕手として出場。「捕手をやれることは、やっぱり楽しいし、打たれれば悔しい、抑えればうれしい」。本来の居場所に戻れたことも喜んだ。

 阿部に続いたのが坂本。3回1死一、二塁で勝ち越しとなる3ランを左翼席へ突き刺した。「良い形で振れた。スライダーを右足に体重が乗った状態で、しっかりたたけた」。手応えもがっちりの様子だった。

 巨人の円陣・声出しに絡む金銭授受問題が発覚したのが14日。それから初となった一戦で、いつものように試合前に円陣を組んだ。ファンも注目していたようで、スタンドのファンは次々とスマートフォンのカメラなどを向けた。そんな中、輪の中心にいたのが坂本。しっかり声を出し、ナインを鼓舞した。「別に普通ですよ」。声出しに関してはこう話したが、円陣に世間の注目が集まる中、この日はあえて主将の自分が中心になったのかもしれない。

 阿部、坂本の主軸が打ち、終盤は小林誠、吉川ら控え組が打っての逆転勝ち。高橋監督は「こちらが主軸と考えている選手が打てば、得点は入りますね。ちょっと前までの試合はなかなか点が入らない試合だったので、こうやって点が入ると良いですね」と満足そうに語った。 (園田佳子)

 

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