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【プロ野球】

松坂復活 3448日ぶりの西武ドーム 古巣ファンから拍手に感激

2016年3月17日 紙面から

◇オープン戦 西武2−1ソフトバンク

 右肩手術からの復活を目指すソフトバンクの松坂は2イニングを3安打1失点だった。ボールが先行して甘い球を打たれ、制球に課題が残った。西武は好調を維持する坂田が2安打。2回に松坂からオープン戦1号ソロを放った。

     ◇

 右肩手術からの復活を目指すソフトバンク・松坂が、かつての本拠地・西武プリンスドームに約10年、3448日ぶりに帰ってきた。

 試合前。懐かしい「ピッチャー松坂」のコールが響くと、元エースを迎えた西武ファンからも温かい拍手が送られた。「聞こえました。本当にありがたい。うれしかった」。西武時代の1999年から2006年まで親しんだマウンドに感慨がこみ上げた。

 この日は気温11度と肌寒く、緊張もあったのか、初回はメヒアの二塁打などで2死一、二塁とされたが、浅村を直球で二邪飛に。2回は先頭の坂田に甘い直球を右翼席に打ち込まれたが、後続を抑えた。

 「キャンプ中から出た課題をもう少し時間をかけてクリアしたい」。最速142キロどまりだった直球は抜けたり上ずったりする場面が続いたが、昨年のオープン戦以来となる1軍マウンドに「この雰囲気を味わえて良かった」と笑みを浮かべた。

 松坂にとって、この西武プリンスドームは「唯一意識してしまう球場だと思っていた。以前と違うユニホームを着てこのマウンドに立つことだけでもうれしい」と満足そうだ。

 2006年オフ、松坂がポスティングシステム(入札制度)で米球界に移籍した際、球団に約60億円の移籍金が入った。この「松坂マネー」で、かつての本拠地はスタンドや大型ビジョンなどを一新。松坂も「球場が明るくなった。洗練された」と喜んだ。

 試合後。西武時代の同僚らと顔を合わせた松坂はこう言い残した。「暖かくなったら帰ってきます」。工藤監督が「今日よりも明日の状態」と話すように、昨夏に手術した右肩の状態を慎重に見極めながら、復活への歩みを加速させる。 (谷光太郎)

 

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