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中国人民銀行総裁 金融政策について「やや緩和」
3月12日 16時27分

中国の全人代=全国人民代表大会に合わせて、中国の中央銀行の総裁が記者会見し、このところの金融政策について「やや緩和している」と述べ、経済の減速が鮮明になるなか、金融緩和を強めているという認識を示しました。
会見の中で中国人民銀行の周小川総裁は、金融政策について「『中立的だが、やや緩和している』というのが、去年後半以降の状況だ」と述べ、経済の減速が鮮明になるなか、景気下支えのため金融緩和を強めているという認識を示しました。
また、中国の不動産市場を巡り、一部の大都市では値上がりして取り引きが過熱気味になっているとの指摘について、周総裁は「全国平均では不動産の在庫は依然多く、金融政策で配慮が必要だ」と述べ、当面金融の引き締めは行わない考えを示唆しました。
一方、通貨・人民元がドルに対して全般に値下がりし、資金が流出していることについて、周総裁は「中国の金融・株式市場でたびたび急落が起きたことで、投資家の心理に影響している。本来は慌ててドルを買う必要はない」と述べ、中国経済の状況から見て元安が続く根拠はないという見方を強調しました。
そのうえで、輸出の前年割れが続くなか、輸出に有利になるよう意図的に通貨を切り下げる可能性については、「われわれは焦っておらず、必ずしも為替を利用して競争力を調整する必要はない。輸入も落ち込んでいるので、それも考慮する必要がある」と述べるにとどめました。

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