イスラエル軍がガザ地区を空爆 子ども２人死亡

3月13日 4時25分

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イスラエル軍は、パレスチナのガザ地区から発射されたロケット弾がイスラエルに着弾したことへの報復としてガザ地区を空爆し、１０歳と６歳のきょうだいが巻き込まれて死亡し、緊張が再び高まるおそれがあります。

イスラエル軍は、１１日にパレスチナ暫定自治区のガザ地区から４発のロケット弾が発射され、イスラエル南部に着弾したことへの報復として、１２日にガザ地区を空爆しました。
ロケット弾を発射したのがガザ地区のどの勢力なのかは明らかになっていませんが、イスラエル軍は、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが責任を負うとして、ハマスの関連施設４か所を空爆したと説明しています。
この空爆で、攻撃を受けた場所の近くにあった住宅が破壊され、この家に住む１０歳の男の子と６歳の女の子のきょうだいが死亡しました。きょうだいの家族はＮＨＫの取材に対して、「イスラエルは軍事施設を狙ったというが、市民が標的になっているではないか。１０歳の子どもが戦闘員だとでもいうのか。あの子は家で寝ていただけで殺されてしまった」と怒りをあらわにしていました。
イスラエルとハマスは２年前に大規模な戦闘を経て停戦で合意しましたが、その後もイスラエルなどによるガザ地区の封鎖が続いています。ハマスの指導者は、ことしに入って新たな戦闘の準備を進めていると述べるなど、イスラエルとの対決姿勢を強調していて、ガザ地区を巡って緊張が再び高まるおそれがあります。