トップページ国際ニュース一覧ブラジル 前大統領を資産隠した容疑で訴追
ニュース詳細

ブラジル 前大統領を資産隠した容疑で訴追
3月11日 11時04分

ブラジルの検察当局は資産を隠していた疑いがあるとして、ルーラ前大統領を訴追し、今のルセフ大統領の後ろ盾ともいえるルーラ前大統領が訴追されたことで、現政権への打撃も避けられないものとみられています。
これはサンパウロ州の検察当局が、10日に記者会見して明らかにしたものです。それによりますと、ルーラ前大統領はブラジルの大手複合企業が所有する高級マンションの部屋を独占的に使用できる状態にあり、事実上所有していたにもかかわらず、申告していなかったなどとして、資産を隠した疑いなどで9日に訴追したことを明らかにしました。
これについて、ルーラ前大統領の弁護士は「検察は何一つ証拠を示していない」として、容疑を全面的に否認しています。
サンパウロ州の裁判所は州検察の訴追を受けて、今後審理を開き、起訴すべきかどうか判断することになります。
ルーラ前大統領を巡っては、今回州の検察が訴追したのとは別に、連邦検察と連邦警察が合同で捜査を進めている石油公社の施設建設に絡む汚職事件でも、不正に利益を得た疑いがあるとして、今月4日に一時拘束され事情聴取を受けています。
大統領を退いたあともブラジル政界に大きな影響力を持ち、弾劾の手続きが進められている今のルセフ大統領の後ろ盾ともいえるルーラ前大統領が訴追されたことで、現政権への打撃は避けられないものとみられています。

関連ニュース

k10010439361000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ