ジュネーブ=春日芳晃
2016年3月17日08時24分
昨年6月に内戦下のシリアに入国した後、消息が絶えていたフリージャーナリストの安田純平さん(42)とみられる男性の動画が16日までに、インターネット上に投稿された。男性は英語で、日本政府に対して救出を求めるような発言をした。安田さんはシリアで過激派組織「ヌスラ戦線」に拘束されているとの情報があり、日本政府は確認を急いでいる。
朝日新聞が確認した動画では、男性は長髪でひげを伸ばし、黒っぽいセーターに格子柄のマフラーを着用。カメラに向かって「私はジュンペイ・ヤスダです」と名乗った後、「今日は私の誕生日、3月16日です。彼らから『メッセージを送っていい』と言われた」と話し始めた。
男性は、何度も机の上に置かれたメモ用紙とみられる紙片に目を落としながら、1分12秒にわたって発言を続けた。
まず「愛している。いつもあなたを思っている。話したいが、もうできない」などと家族に向けたメッセージを話した。その後、「私の国に言わなければならない」と述べ、「痛みに苦しみながら暗い部屋に座っていても、誰も反応しない。誰も気にとめない」などと語った。
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朝日新聞国際報道部
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