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ジカ熱 妊娠初期感染で小頭症リスク50倍
3月17日 9時13分

中南米を中心に流行しているジカ熱について、フランスの研究チームは、妊娠初期の3か月間に母親が感染した場合、子どもが先天的に頭部が小さい「小頭症」を発症するリスクは通常より50倍高まるという研究結果を発表しました。
これはフランスのパスツール研究所の研究チームが発表したもので、イギリスの医学誌、「ランセット」の電子版に15日掲載されました。
研究チームは、中南米より早く3年前からおととしにかけてジカ熱が流行したフランス領ポリネシアで調査し、小頭症と確認された8人の胎児や新生児の詳しい記録などを基に、妊娠期間のどの時期に母親が感染すると子どもが小頭症を発症するリスクが高まるか調べました。その結果、妊娠初期の3か月間に母親が感染した場合、子どもが小頭症を発症する確率は100人のうち1人に近い0.95%で、通常のおよそ50倍のリスクがあるという結果になったということです。
フランス領ポリネシアでは当時、人口の7割近くがジカ熱に感染したとみられ、研究チームでは「流行地域では、非常に多くの人が感染する可能性が高く、妊娠中の女性にとってリスクは大きい」と指摘しています。
ジカ熱を巡っては、WHO=世界保健機関が妊娠中の女性に対し流行地域への渡航を自粛するよう勧告を出しています。

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