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 欧州側の強硬措置でギリシャ北部に足止めされた難民ら約1万2千人の一部が14日、国境地帯の山や川を越え、千人以上が隣国マケドニアの領内に入った。越境した人たちの多くは15日、再び川を渡ってギリシャ側に戻された。各国は難民らの通過を拒否する姿勢を変えておらず、混乱が続きそうだ。

 ドイツなどを目指す難民らは、通過国のスロベニア、クロアチアなど各国が9日から全面的な通過拒否に転じたため、ギリシャ北部イドメニのキャンプで動きが取れなくなっていた。

 約2千人が14日の昼過ぎ、荷物を持ってキャンプを出発。赤ん坊連れや車いすの人もいた。ぬかるんだ山道を約5キロ歩き、マケドニア国境手前の川に到達。記者の目の前で、ボランティアらの助けでロープを伝いながら、水の中をずぶぬれになって渡った。

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