上遠野郷
2016年3月16日20時57分
抵抗できない状態の女性に那覇市内のホテルで性的暴行を加えたとして、米兵が準強姦(ごうかん)容疑で逮捕された事件を受け、在沖縄米軍トップのローレンス・ニコルソン在沖米四軍調整官が16日、翁長雄志(おながたけし)知事に県庁で面会し、陳謝した。ニコルソン氏は「この事件は我々にとって恥だ。怒りを感じ、遺憾に思っている。できる限りのことをさせていただく」と話し、在沖米兵に再教育を行う方針を明らかにした。
翁長氏は「女性の人権を蹂躙(じゅうりん)する重大な犯罪。本県の基幹産業である観光産業に重大な影響を及ぼしかねず、極めて遺憾だ」と述べ、実効性のある再発防止策を求めた。
在沖米軍は海兵隊員らが14日以降、那覇市を含む米軍牧港補給地区(浦添市)より南の地域での宿泊を禁止する措置をとった。朝日新聞の取材に対し、理由を説明していないが、当面続けるという。
一方、那覇市議会は17日、米軍への抗議決議と再発防止などを求める意見書を採決する。全会一致で可決される見込み。沖縄の自治体でも決議を検討する動きがある。(上遠野郷)
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