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春闘 今後の焦点は中小企業の賃上げに3月17日 5時31分
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春闘は、16日の集中回答日で、大手企業を中心にベースアップを含む3年連続の賃上げが実現しましたが、去年よりも低い水準にとどまりました。今後、交渉が本格化する中小企業の賃上げが焦点になります。
16日の集中回答日では、基本給を引き上げるベースアップやそれに相当する賃上げについて、月額3000円の要求に対して「トヨタ自動車」が1500円を回答したほか、「日立製作所」「パナソニック」など電機大手5社も1500円と回答し、大手企業を中心に3年連続の賃上げが実現しましたが、去年の実績よりも低い水準にとどまりました。
一方、大手通信会社のKDDIが、非正規の社員について組合側の月額3300円の要求を上回る5400円余りの賃上げを回答するなど、非正規労働者の待遇改善を積極的に行う動きが出ています。
非正規労働者の組合員が多い労働組合、UAゼンセンによりますと、去年に比べて賃上げの額は全体として低くなっていますが、パート社員などの賃上げ率が正社員を上回る企業が目立つということです。UAゼンセンの島田尚信会長代行は「人手不足の影響もあり、優秀な人を確保するには時給の引き上げが欠かせないという意識が浸透した結果ではないか」と話しています。
春闘は、これから中小企業で交渉が本格化し、賃上げや大手企業との格差の是正がどこまで実現するのかが焦点になります。
一方、大手通信会社のKDDIが、非正規の社員について組合側の月額3300円の要求を上回る5400円余りの賃上げを回答するなど、非正規労働者の待遇改善を積極的に行う動きが出ています。
非正規労働者の組合員が多い労働組合、UAゼンセンによりますと、去年に比べて賃上げの額は全体として低くなっていますが、パート社員などの賃上げ率が正社員を上回る企業が目立つということです。UAゼンセンの島田尚信会長代行は「人手不足の影響もあり、優秀な人を確保するには時給の引き上げが欠かせないという意識が浸透した結果ではないか」と話しています。
春闘は、これから中小企業で交渉が本格化し、賃上げや大手企業との格差の是正がどこまで実現するのかが焦点になります。