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理由記載なし 沖縄県への是正指示を出し直し3月16日 20時32分
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画を巡る裁判で、国土交通省は、沖縄県との和解に従って法的な手続きを仕切り直すため、先週、沖縄県の翁長知事に対し、埋め立て承認の取り消しを撤回するよう是正を指示しましたが、沖縄県からの指摘を受け、先週の指示を撤回し、16日、是正指示を出し直しました。
普天間基地の移設計画を巡り国と沖縄県の双方が訴えていた裁判は、今月4日に和解が成立し、国土交通省は、法的な手続きを仕切り直すため、名護市辺野古沖の埋め立て承認を取り消した沖縄県の翁長知事に対し、先週、取り消しを撤回するよう是正を指示していました。
しかし、その後、沖縄県から理由についての記載がないと指摘を受けたことから、国土交通省は先週の指示を撤回し、16日、理由を付け加えたうえで是正指示を出し直しました。
国土交通省は「理由についてはすでに裁判の中で示しており、先週の指示に問題はないと考えているが、沖縄県からの指摘を受け、円滑に和解条項の内容を進めるため撤回した」と話しています。
沖縄県は、先週の是正指示を不服として、14日、国と地方の争いを調停する国地方係争処理委員会に審査を申し出ていますが、国土交通省によりますと、国が指示を撤回して出し直したことから、沖縄県側も改めて手続きを進める必要があるということです。
しかし、その後、沖縄県から理由についての記載がないと指摘を受けたことから、国土交通省は先週の指示を撤回し、16日、理由を付け加えたうえで是正指示を出し直しました。
国土交通省は「理由についてはすでに裁判の中で示しており、先週の指示に問題はないと考えているが、沖縄県からの指摘を受け、円滑に和解条項の内容を進めるため撤回した」と話しています。
沖縄県は、先週の是正指示を不服として、14日、国と地方の争いを調停する国地方係争処理委員会に審査を申し出ていますが、国土交通省によりますと、国が指示を撤回して出し直したことから、沖縄県側も改めて手続きを進める必要があるということです。
やり直しは地方自治法の定めに反する
普天間基地の移設計画を巡り国が是正の指示を出し直したことについて、沖縄県の翁長知事は「国が、是正の指示をやり直したことは『指示の理由が書かれておらず、地方自治法の定めに反している』という県の主張をみずから認めたものだ。国は地方自治法の趣旨を理解していないのではないか」と批判し、17日以降、弁護士に相談したうえで今後の対応を決める考えを示しました。