写真はYotube「Americans on the World Cup」のキャプチャ

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ワールドカップ開催の時期になると度々話題になるのが、アメリカ人のサッカーに関する無関心な態度。野球、アメフト、バスケなど独自のプロスポーツが発展してきたアメリカは、たとえ自国の代表チームが出場していても、サッカー・ワールドカップという世界的なスポーツイベントに相変わらず無関心だ。

そんなアメリカ人たちに意識調査した動画が話題になっている。「ワールドカップの開催地は?」という質問には何人かが「ブラジル」と即答したものの、中には答えられない人も多く、口を揃えて「サッカーには興味が無いんだよ…」とコメントしている。



国際都市ニューヨークの街角には「スペインを応援している」というレアル・マドリードのユニフォームを着た人々も。さぞかしサッカー通かと思いきや、前回大会の優勝国(スペイン)を知らなかった。

悪ノリしたインタビュアーが、自分の名前を選手に見立て、「今回招集される若いバハ・サラマ選手(インタビュアー)についてはどう思う?」と質問すると、「彼のプレーは一回しか見たことないけど、その試合では良さそうだったよ」と答えてしまう若者も……。

「ロイター」の調査によると、アメリカ国民の3分の2はサッカー・ワールドカップには関心がなく、テレビでも応援する気はないという。

一方、アメリカ国内のプロリーグであるメジャーリーグサッカーが20周年を迎え、当初の10チームから19チームに増加。アンリやベッカムといったスーパースターたちがこぞってアメリカでのプレイを選択するなど、リーグが盛り上がる要素も申し分ない。そもそも、アメリカのサッカー人気を支えているのは南米からの移民や、全人口の16%を占めるヒスパニック系の住民が中心で、その3分の1はサッカー観戦の熱心なファンだという。

今回の取材映像には熱狂的なアメリカ代表ファンも何人か登場するが、長年に渡り代表の顔だったロサンゼルス・ギャラクシー所属のFWランドン・ドノバンが代表に選出されなかったことについて、「非常に残念だ。彼は象徴的な選手だったからね」とコメント。ワールドカップ開催時には「アメリカ代表を全力で応援する」というファンは、「今はサッカーはまだまだマイナースポーツだけど、数年後には野球やバスケのように支持されて盛り上がるようになるだろう」と期待を語っている。

【参照記事】
Two in three Americans do not plan to follow football's World Cup - Reuters/Ipsos poll

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