ブリュッセル=吉田美智子
2016年3月17日00時41分
ベルギーの首都ブリュッセル南西部フォレで15日、昨年11月のパリ同時多発テロに関連して、アパートを家宅捜索していた警官4人が銃で撃たれて負傷し、室内にいたアルジェリア国籍のモハメド・ベルカイド容疑者(35)が警察に射殺された。ベルギーの検察当局は16日、ベルカイド容疑者の遺体のそばに過激派「イスラム国」の旗などがあったと発表した。
当局の発表などによると、捜索はベルギー、フランスの捜査当局が合同で実施。警官がアパートの一室に入ろうとした際、室内から発砲され、3人が負傷。その後の銃撃戦で警官1人もけがを負った。室内にいたベルカイド容疑者は、窓から外に向けて発砲しようとし、警察の狙撃手によって射殺された。遺体のそばには、カラシニコフ銃と過激派「イスラム国」の旗などがあった。当局は少なくとも2人が現場から逃走したとみて、行方を追っている。
パリの同時多発テロでは、実行犯の一人とされるベルギー出身のサラ・アブデスラム容疑者(26)=指名手配中=がベルギー国内に潜伏しているとみられている。(ブリュッセル=吉田美智子)
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朝日新聞国際報道部
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