テリオンの小説入門
魅力的なキャラクターの作り方
魅力的なキャラクターの作り方
そんなものありません!
あ、まって! ブラウザバックはまだ早いよ!!
「小説講座なのにいきなり何を言っているんだ」と思う方もいると思いますが、これはあくまで私がたどり着いた持論です。
だって……「こうすれば必ず魅力的なキャラクターになるよ!」なんて手法あったら皆さん参考にして実践しますよね?
作家さんや作家志望の大勢の人がその手法で書いたら全部が全部魅力的でしょうか?
多分その他大勢のどこかの誰かさんで埋もれたり「またこの手法のキャラかよ」って飽きません?
なので【魅力的なキャラクターの作り方】なんてものはありません。
では魅力的に見せるにはどうすればいいか?
ハウツー本や講師の皆さんは【キャラクターに設定をつけましょう】なんていいます。
でも、設定を付けても全然魅力的にならないなんて事ありませんか?
まずそれは設定を付け間違っている可能性があります。
実際学院の授業の一環でキャラクター作成した時、私を含む7割の生徒がこの間違いを犯しています。
その間違いは何かというと…………
外見や外から見える見栄えのする属性をぺたぺたたくさんくっつけただけなんです。
ハウツー本や講師の言う設定とは、そのキャラクターが物語が始まるその日まで何をしてきたかを設定することなんです。
私も含めて意外と内面を設定できない生徒は多かったです。
例えば凄い剣術の達人高校生という設定をつけたとしましょう。
何人かは居合が音速を超えるとか、一振りで一気に10人斬り倒せるなんて設定をつけるかもしれません。
講師やハウツー本が教えるのは【なぜ、高校生という若さで剣術の達人になった】を設定して欲しいのです。
主人公はその剣術を継ぎたかったのか、それとも本当は普通の高校生として過ごしたいのに押し付けられたのか。
その剣術を習得して後世に伝えたいのか、人を斬ってみたいと思っているのか……何を考え、何を思っているのかを設定して欲しいのです。
内面を考えればおのずとキャラクターは生きてくるのでは無いでしょうか?