テリオンの小説入門
キャラクターに推論させろ
キャラクターに推論させろ
はい、今回はキャラクターに推論させろです。
どういうことかというと、小説というのは登場人物の思考を描写できます。
ここでどのようなキャラにどんな推論思考をさせればよいかご紹介します。
【直感】
主に第六感や感情による思考判断です。
キャラクターに根拠の無い答えを言わせます。
主に少年誌の熱血系、能動系主人公につけるといい推論です。
【例】
「うるせー! あいつが犯人じゃないってのは俺が一番わかっているんだ!」
【類推】
キャラクターの知っている情報に当て嵌めて目の前の出来事を推測する推論です。
理論的なキャラやミステリー物の主人公につけると良い推論ではないでしょうか。
【例】
「被害者はいつもこのルートを帰宅路に使っていた。だから犯人は待ち伏せしやすかった」
【帰納法】
帰納法というのは、観察、調査、経験などによって得られた事実を総合して、それらに共通するものを求め、そこから一般的な結論や法則を引き出す方法です。
統計学的にとか確率論的になんてセリフがこれに当てはまるかと私は思います。
この帰納法をキャラクターにつけると前例主義者やあたまでっかちなキャラになりやすいです。
この帰納法型キャラは新しいことを嫌ったり、自分の考えが間違っていることを認めにくいです。
【例】
「一人目の部下も二人目の部下も私を裏切った、だからお前も裏切るに決まってる」
【弁証法】
いわゆる哲学者的な思考をする人です。申し訳ないですが、これは自分で調べてください。説明しようとするとかなり長くなっちゃうんで………
この弁証法をキャラクターにつけると主要登場人物から離れやすくなります。
私の主観ですが弁証法型キャラは主人公が思い悩んで道に迷った時に出てくるお助けキャラ程度にしないと、主人公より思考や内面描写が取られて、「おい、どっちが主人公だよ」なんて言われるキャラなんです。
他にも色いろあるかもしれませんが、それは自分で見つけてください。
自分で見つけた物は身になりやすいです。