中・日・台が半導体同盟軍を結成

中・日・台が半導体同盟軍を結成

 中国・日本・台湾が同盟を結び、韓国が支配しているメモリー半導体市場に挑戦状をたたきつけた。中国のポータルサイト捜狐網、日本の日経ビジネスなどによると、日本で元エルピーダメモリ社長の坂本幸雄氏が立ち上げた半導体設計会社、サイノキングテクノロジーはこのほど、中国の安徽省合肥市政府と共同でメモリー半導体向上を設立する契約を結んだことが分かった。8000億円規模の資金を合肥市政府が拠出する内容だ。

 サイノキングは本社を東京に置いているが、主力エンジニアは大半が台湾出身だ。メモリー半導体事業で崖っぷちに追い込まれた中国・日本・台湾が力を合わせ、「半導体コリア」に挑戦する構図だ。

 メモリー半導体とは、パソコンやスマートフォンなどでデータを貯蔵する用途で使われ、DRAMとNAND型フラッシュメモリーが代表的な製品だ。

■一致した利害関係

 工場建設に当たっては、合肥市政府が運営する半導体投資ファンドが資金の大半を投資するという。サイノキングは現在、台湾出身の半導体エンジニア20-30人を確保し、今後は人員を1000人以上に拡大する計画だ。中国工場で半導体の量産を開始するのは、早ければ2017年下半期、遅くとも18年を見込む。

 中国・日本・台湾が手を組んだのは、利害関係が一致したからだ。日本は2000年代後半まで韓国とメモリー半導体市場で激しい生存競争を展開した末に敗れた。サイノキングの最高経営責任者(CEO)を務める坂本氏がまさにグローバル半導体戦争における「敗軍の将」だった。坂本氏は2002年から12年までエルピーダを率いたが、業績不振を克服できず、結局事業を米マイクロンに譲渡した人物だ。その後、再起の機会を虎視眈々(たんたん)とうかがい、昨年6月にサイノキングを立ち上げ、台湾と中国をパートナーとして引き入れた。

カン・ドンチョル記者
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