テリオンの小説入門
オウム返しで描写をしよう
オウム返しで描写をしよう
はい、今回はオウム返しで描写をしようです。
あれ? 魅力的なキャラクターの作り方 その2の話でオウム返しはするなって言っていませんでした? と思った貴方、ハウツー本を鵜呑みしすぎてます。
あれはあくまで
【主人公とヒロインなどとにかく作品に出すキャラクターを二人で最低300文字以上対話させろ】
という手法で禁止しただけです。
全部禁止じゃないよ。
オウム返しとはなんぞやという人のために。
オウムが他のものの真似をすることから、他の人がいったことをそのまま真似て答えることです。
【例】
A「こんにちは」
B「こんにちは」
これで描写ができるのかというと……一応授業では出来てたと思います。
ただこれ……ある意味トンチみたいなもんなんですよね。
では、学院生だった時の私が提出した課題からピックアップします。
【例1】
A「こんにちは」
B「……こっ……こんにちは?」
なんとなく、Aの挨拶に対して、Bは(えーっと誰だっけ?)という印象受けません?
【例2】
A「こんにちは」
B「………ああっ! こんにちはっ!」
こっちはAの挨拶に対して最初は誰かわからないが思い出した風に見えませんか?
これ何に役立つかというと、会話だけで情景描写するという手法なんです。
これ、地の文が苦手な人にはありがたくないでしょうか?
まあ、コレばっかりに頼らず、地の文も上達してくださいね。