一人称と三人称について


 はい、今回は一人称と三人称について。


 さて、まずは基本。


 一人称:主人公の目から作品の世界を見て感じたこと思ったことを描写する。

 読者の皆さんは主人公というフィルターを通して作品を知る。


 三人称:第三者視点、もしくはテレビカメラなどを通して見える作品世界。

 読者の皆さんは全体図で作品を知る。


 ちょっと違うかもしれませんがごめんなさい、私の言葉の引き出しではこれが限界です。


 小説には大体この一人称式と三人称式が使われていることが多いと思います。


 時折勘違いすることがありますが、一人称と三人称はどっちが優れているとかはありません。

 どっちも優れているのです。ただ貴方がどちらが書きやすいか、貴方の作品はどちらが表現しやすいかの違いだけです。


【一人称と三人称のメリット】


 メリット

 一人称:主人公の感情を伝えるのに適しています。

  山場での主人公の慟哭や覚醒を魅せたいなら私は一人称をおすすめします。


 三人称:全体像の把握や理屈の展開を行うのに適しています。

 展開の巧みさや静かな感情を描写するのであれば三人称をおすすめします。


 どちらが良いかは私は言いません。

 まずはどちらが自分にとって書きやすいかを自分で重視してください。


 そしてデメリットは書きません。

 自分で気づいて、改めて一人称と三人称どっちが作品に相応しいか見つめなおしてください。



【注意事項】


 学院の講師曰く「両方同時に覚えるな、一つの作品、もしくは一つの話に一人称と三人称の描写がごちゃまぜになる」だそうです。


 一人称と決めたら一人称だけをまずは書き続けてください。