テリオンの小説入門
学院生時代のお話
学院生時代のお話
さて今回はノベル科に通学していた時期にあったエピソードをお話したいと思います。
私、テリオンは大学卒業後就職せずにバイトしながらノベル科に通っていました。
ある日事件が起こりました。
親戚の子が高校行かずにノベル科に行きたいと。
私は頑なに反対しました。せめて私と同じく大学を卒業してからにしろと説得しました。
大学卒業してからと述べた理由は単純です。
人は実際に経験したことを語るのは楽ですが、経験したことがないことを語るのは才能が必要だとおもいます。
「君さ、編集から【高校生の学園ラブコメ】物や【受験に苦悩しながらも頑張る人物】を主人公にしてくださいと言われたら学校行ってないから書けませんなんて言える?」
「ファンタジー専門作家になる? あのさ、それだけしか書けないって恥ずかしくない?」
色々言い合いしましたが概ねこの言葉で件の親戚の子は納得し、高校に進学しました。
私がフォローしているアカウントの中には高校生や中学生を名乗っている人達がいます。
もしも、その人達が進学せずにノベルの専門学校行きたいと思っているなら私は大学卒業してからにしなさいと言わせてもらいます。
今なら大学でノベルの講義やっているとこもありますから。
だって高校や大学を舞台にした話書こうと思ったら実体験した方がリアリティや説得力ありますよね?
そして、高校や大学で習う授業や講義は貴方の知識になります。貴方の作品の武器になります。
だって、異世界トリップ物の現代知識で内政チートって勉強してないと出来ないよね?
え? そんなの資料揃えればいい? じゃあ質問です、【どの資料を集め、どこまで調べるの?】
基礎がないと資料選びも苦労すると思いますよ。
勉強なんてどこで役立つかわからないと思っていませんか?
どこで役立つかわからないから学ぶんです、備えるんですよ。
特に小説の場合知識は武器になります。
例えば先ほど言った内政チート物。
1:現代知識で収穫量いっぱい、やっほー!
2:ノーフォーク法とは。大麦→クローバー→小麦→かぶの順に4年周期で行う四輪作法。
休耕地がなくなり、牧草栽培による家畜の飼育が可能になり、エンクロージャーの拡大とあいまって穀物生産を増大させる農法だ。
私はこの農法をこの世界に広げて収穫量を倍増……否、10倍にもした。
1番と2番どっちが説得力あります?
今ならインターネットのウィキペディアというものがありますが、大本となる情報や知識が無いと検索はできないと思います。
まあ、一個人のつぶやきだと思ってください。