テリオンの小説入門
描写を端折れ&端折るな
描写を端折れ&端折るな
はい、今回は描写を端折れ&端折るなです。
いや、どっちだよ!とか、描写を端折っちゃ駄目でしょと思う方いると思います。
これはあくまで学院のある講師が教えてくれた荒業と私は定義して紹介します。
さて皆さん、他人の作品を読んでいて長々と描写してくどいとか「かくかくじかじか」で済まさず描写しろよなんて思ったことありません?
ここで登場するのが今回の手法です。
まず端折ってはいけないシーンというのがあります。
それは【初登場の人物や場所があるシーン】です。
想像してください、初登場キャラがいて「かくかくじかじか」と言って「なるほど、君は真面目だな」なんて書いてあって、初登場キャラが真面目なキャラって思えますか?
次に異世界トリップ物で多いのが場所の端折りなんですよね。
たまに見かけません? 「ここは~~村だよ」「うわーファンタジーっぽい」で済ませてる人。
小説タグやキーワードで異世界異文化と書いていても描写できているネット小説限定で作品10個述べよと言って言えますか?
ネット小説はページ数や文字数制限ないんですから町並みとか描写しましょうよ。
そんな設定つらづらと書いても読者は~なんて思った人、甘えるな!
この入門書読んで設定の出し方とかご紹介したはずですよ? しましたよね?(視線泳がせながら)
地の文でつらつらと書けとは言いません。道案内するキャラを出して小出しに町並みや由来を言って、一人称なら主人公の目線という地の文で街を描写しましょう。
もしくは話数を分けて、一話目は一丁目を探索する話、二話目は二丁目を……なんて手法にすれば文字数と話数稼げるでしょう?
では逆に端折れというシーンは何かというと街などの描写なんです。
あ、待って! ブラウザバックする前に私の話聞いて!!
ちゃんと理由はあります。
例えば主人公が旅をしてAとBと言う街を訪れたとします。
だいたい同じ国なら建築技術や文化一緒でしょ? Aと言う街で風景描写したならBは【ここもAと言う街と雰囲気が似ている】だけでもいいんですよ。
違いを出したいなら【Bと言う街はAと言う街と違って~~がある】ぐらいでいいんです。
逆に同じ国でも外国人を受け入れる港街なら異文化が交じり合った街になりますよね? そこなら描写しても良いんです。
他にも端折っていいシーンが有ります。
それは戦記物での戦争の作戦会議などで、ただ反対意見を出して会議が長引いているシーンです。
ここは【周りの貴族どもは自分の被害を抑えようと意見に反対するばかりで対案すら出さない、只々無駄に時間が過ぎていくだけだった】で終わらせてもいいと思います。
その会議で歴史的転換となったイベントでもない限りは端折りましょう。
でもでもだってなシーンを延々と続けられても読者は苦痛なだけです。
今回の話は賛否両論で否が多いかもしれませんが、知っていて損はないと思います。
使う使わないは別として手札は大い方が良いに決まっていますよね?