天の文 地の文


 はい、今回は天の文、地の文についてです。


 地の文については知っているけど、天の文ってなんですか? と思う人いますか?


 天の文とはぶっちゃけ、キャラクターの会話……「この部分の文章のことです」


 今はキャラクターのセリフとかであまり使われないかもしれませんが、まあ知っていれば「お、こいつ小説学んでいるな、見てみるか」って思われたら良いなという程度のコネタです。


 さて、地の文についてですがノウハウ本などでは難しく書かれていますが、端的に言えば、【地の文とは読者へ向けた説明】です。


 道を尋ねられて「まっすぐ行きます。コンビニがある交差点まで行きます。左に曲がります。まっすぐ行きます。右に郵便局があります」とは答えませんよね?


「ここをまっすぐ行って、コンビニのある交差点を左に曲がって。そこからさらに行くと右手に郵便局が見えるから」なんて答えませんか?


  変な話ですが、地の文は『文語体に崩した口語体』と考えてもらえればわかりやすいかと。


 『地の文とは○○である!』『これこれこんなパターンがほれ、ずらずらずらずら……』みたいな大上段から初心者を殺してくる説明が多いハウツー本の地の文の書き方の解説。

 私が学院で習い感じたのは天の文と地の文の違いなんて「ちょっとよそ行きの声で電話する」程度なんです。


 ハウツー本などではくどいくらいに描写しろと言いますが、クドすぎても駄目なんですよね。

 ここは好みかもしれませんが、地の文はくどすぎず、簡単すぎず描写を説明しましょう。

 ぶっちゃけ、地の文の描写は作者の作風次第です。

 だってコミカルなギャグを謳っている小説なのにクリスマスキャロルのスクルージの人物描写みたいな表現出されてコミカルといえますか?


 逆にロシア文学の罪と罰のような作風ですといていきなりドッカーンバッキーンなんて擬音だけの地の文があったらブラウザバックしますよね?


 自分の作風にあった地の文の描写を身につけましょう。


 え? どうやったら身につくかって?


 まず好き嫌いせずに様々なジャンルの小説や書籍を読みましょう。

 周りの友人など顔の見える相手に自分の作品を見せて感想を貰いましょう。

 数多く作品を書いて経験値を稼ぎましょう。

 書き上げた自分の作品を1週間後に朗読して読み上げましょう。


 学院で習った上達方法噛み砕くと上記の結論に私は至りました。