テリオンの小説入門
ハウツー本は初心者を殺す
テリオンの小説入門
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テリオン
ハウツー本は初心者を殺す
「ハウツー本ってプロ志望者向けなのにどうして?」という至極もっともな疑問にお答えする前にまず、軽~く【小説における文章の基礎】を見てまいりましょう。
・行頭は1マス空ける
・感嘆符の直後は1マス空ける
・行末の句読点は1文字だけはみ出しても良い
・鍵括弧や二重鍵括弧などの末尾では句点を打たない
・一人称視点に三人称視点を混ぜないまた逆も同様
・文末が連続して同じ表現になることを避ける
・同一語句の近接した使用を避ける
・一文中に複数の文を入れることを避ける
・三点リーダやダッシュは2個まとめて使う
・章頭では視点の位置を速やかに把握できるよう努める
・装飾による強調に頼り過ぎない
他にも色々ありますがまずはここまで。
これらの情報はおおむねハウツー本に書かれている内容です。
他にもプロットの引き方キャラの見せ方起承転結のバランス……正しいと思いますし、私も実践しています。
が…………
【はっきりいって初心者には情報量が多すぎて覚えきれません】
事実、学院での講義でもこの時点でリタイヤした生徒がいます。授業料1年分先払いの返金なしシステムなのにもったいない。
そしてとある出版社の編集担当の人が講師に来た時にこう言いました。
【ぶっちゃけ、面白ければ小説の基本がなって無くても編集サイドで修正するよ】
ただし! これは編集側が修正の手間をかけても出版したい面白い作品に限りますが。
できれば基本は守りましょう。どんなに面白くても基本ができていないというだけでブラウザバックされる可能性はとても高いですから。
じゃあハウツー本は買わないほうが良いのかと言うと違います。
参考になります。ただ、万人向けに編集されているので作家希望の貴方にとって一番必要な情報がどの頁にあるのかが、わかりにくいだけです。
誤解のないようさらに付け加えると、ハウツー本自体は有益です。
凄い経歴の作家さん方がそのノウハウを記しているのですから内容は確かでしょう。
優先順位を見分けられる【中級者以上ならば】ですが。
この小説入門は【優先して覚えるべき規則が何で】【それはどのように処理すべきか】についてお話しするのが趣旨です。
それでは私が学んだノウハウなど紹介していきたいと思います。