北京=倉重奈苗、斎藤徳彦
2016年3月16日17時59分
中国の国会にあたる全国人民代表大会(全人代)が16日午前、閉幕した。李克強(リーコーチアン)首相が記者会見し、日中関係について「改善の方向にあるがまだ脆弱(ぜいじゃく)だ。歴史問題をめぐる共通認識に基づき言行を一致させるべきだ」と述べた。
また、南シナ海をめぐり米国などと対立を深めていることについて「中国は断固として平和発展の道を歩むが、同時に国家主権と領土主権は堅持していく。この両者は決して矛盾しない」と述べ、海洋進出を今後も強化していく構えを改めて示した。
李氏は「中国は一貫して安定した周辺環境と隣国との友好関係を主張しており、争いには外交・平和的手段で解決していく」とも強調。米国がアジア太平洋地域への関与を強める政策は変わることがない、との認識を示したうえで「中国と米国は互いに協力し、争いをコントロールすることができる」と語った。
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朝日新聞国際報道部
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