2016年3月16日16時30分
トルコの首都アンカラでは昨年10月以来、中心部で3度の大規模爆発が起き、160人以上が死亡した。住民は、日常生活が突如、爆破テロに襲われる恐怖にさいなまれている。トルコ政府は、対立するクルド系武装組織が13日の爆発事件に関与したと断定。イラク北部の活動拠点にトルコ軍が越境空爆し、対立がさらに深まるのは必至だ。
映画監督のブルカイ・ドーアンさん(34)は、3度の大規模爆発の現場がいずれも自宅近くだ。昨年10月に通勤路のアンカラ駅前で起きた爆発を目撃。血まみれの人々がパニックとなった現場が頭から離れず、精神的な治療を受けている。
「立ち直ろうとすると、すぐに次の事件が起きる。群衆が集まる場所に行くのが怖くなり、通勤路も変えたが、一日たりとも安心できない。ここはもう昔のアンカラではない」
3度のテロは駅前、官庁街、繁華街と大勢が行き交う場所で起きた。あるタクシー運転手は「走っていても、いつ攻撃のターゲットになるかと思うと不安だ。明日も生きている保証がない。人がいつ死ぬかは神が決めることだ。でも今はテロリストが決めている」と語った。
13日の爆発現場の近くのカフェで働くバイラム・ギュネシュさん(20)は、14日も出勤した。「本当は来たくなかった。でも働かないといけない」と話した。11月からは兵役に就く。家族はとても心配しているという。「でも拒否するわけにはいかない」
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朝日新聞国際報道部
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