そこですぐに問題になるのはただ一つ。金が無い。当たり前だ。営業が私しかいないこの会社で決まった製品が無い、顧客がいないのに金が入って来るわけがない。そこで私は経営に関する勉強から始まり、同業他社へのアプローチをしながら自分で製品のアイデアを形にし、顧客を増やす作業を休み無しで行った。従業員は会社オーナーに媚を売り続ける事が仕事だと勘違いしているようだ。無理ゲー②
ここで私が経験した絶望を紹介しよう。今考えると当たり前なんだろうが当時は必死だ。必死のパッチ。
- おちょい 「お金貸して欲しいんですけど」
金融機関「決算書は?3期分無いの?バカなの?帰れハゲ。」
2. おちょい「3期分の決算書揃ったんスけど」
金融機関「赤字じゃん。バカなの?帰れハゲ。」
3. 金融機関「近く寄ったんだけど最近どうなの?ん?頑張ってんの?え?なにこれ売上超上がってんじやん!どうしたの?!新製品当たったの?!え?!お金足りてんの?現金で回ってる?マジで?あるよ!こんなの!どう?どうなの?」
4. 金融機関「え?追加融資?どしたの?え?未回収案件?ちょっと決算書。あれ?ちょっと落ちてない?そうかそうか〜。ちょっと検討するわ〜。無いわ〜。検討だわ〜。」
5. 金融機関 「何か最近取引金額上がってない?え?デカいとこの下請けやってんの?どこ?え!!!!あそこの下請けやってんの?!!!まじで?お金あんの?え?通帳見ろ?んな冷たい事言うなよ〜。あるって!こんなんあるんだって!ねえ!聞いて!」
こんな無理ゲーをわざわざやる必要ないけどね。やっぱ仕事は面白いよ。ハゲるけどね。恵まれた環境でウダウダ文句ばっか言ってる奴見るとイラつくけどまぁそれも個人の自由。
当時の私のモチベーションなんて怒りのみだからねぇ。飛び込み営業やらDMやらやれる事は何でもやったしバカにもされた。後頭部がいつもピリピリ痺れるぐらい怒ってましたよええ。ま、自分がバカなんだけどね(笑)
50歳、60歳になった時に自分の立ち位置がどこになってるのか。そこが重要なんじゃない?必死にやってる私が明日地獄見るかも知れないけどね(笑) 堕ちたら堕ちた時に考えるわ(笑)
同じ無理ゲーなら面白い無理ゲーやろうぜ。
今日も頑張っていきましょー。