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米議会上院 自動運転に関する公聴会
3月16日 13時32分

アメリカ議会上院で、自動運転の開発を進めるIT企業や自動車メーカーの代表が出席する公聴会が開かれ、議員からは、交通事故の減少を期待する声が出た一方、サイバー攻撃で運転が乗っ取られるなど新たなリスクへの備えを求める声が相次ぎました。
アメリカ議会上院の委員会で15日開かれた公聴会には、自動運転を開発している大手企業の代表や大学の専門家が出席しました。
この中で、グーグルの開発責任者のクリス・アームソン氏は「アメリカで去年起きた交通死亡事故の94%が運転ミスによるものだった。自動運転車で道路はもっと安全になる」と述べました。
これに対して、議員からは交通事故の減少を期待する声が出た一方、ネットを経由したサイバー攻撃で運転が乗っ取られたり、運転手の行動が把握されプライバシーが侵害されたりすることを心配する意見も出ました。
これについては、グーグルは、社内に数百人に上る対策チームがいることを紹介したほか、GM=ゼネラル・モーターズはメーカー各社が加盟する業界団体を設立してハッカー対策に取り組んでいると説明し、懸念の払拭(ふっしょく)に努めていました。
一方、デューク大学のメアリー・カミングス教授は「自動運転の車は電子機器を多く搭載しているためサイバー攻撃にぜい弱だ。企業が言うように本当に安全なのかを専門家が評価する仕組みが欠かせない」と述べ、安全基準の整備の必要性を強調しました。

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