トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

オコエV打、開幕1軍グイッ 梨田監督「落とす必要ない」

2016年3月16日 紙面から

西武−楽天 9回表1死一、二塁、勝ち越しの中前適時打を放つオコエ=西武プリンスドームで(佐藤雄太朗撮影)

写真

◇楽天8−3西武

 西武の秋山がオープン戦初の複数安打となる3安打を放った。先発候補の野上は7回途中まで2失点でまとめた。楽天の釜田と安楽はともに1失点。新人のオコエが9回に勝ち越し打を放ち、岡島は4安打1打点と活躍した。

 開幕1軍をたぐり寄せた。9回1死一、二塁で楽天のオコエ(関東第一)が決勝の中前適時打。紅白戦を含む17試合で11打点目。3打席無安打で迎えた最終回で、ここ一番の集中力を見せつけた。

 「先輩たちがつくってくれたチャンス。無駄にするわけにいかない」。西武の藤原が投げ込んだ136キロの直球をきれいにはじき返した。3人で終わっていれば回ってこなかった打席で決勝打。梨田監督は「いいところで回ってきて非常に素晴らしい打球を打てる。勝ちか、負けか、引き分けか、という場面でね。何か持ってるなという感じ」とたたえた。

 実家のある東京都東村山市から程近い西武ドーム。地元の友人たちが応援に駆けつけた。本塁からカブレラ(元西武)が2005年に左翼上部へ残した史上最長飛距離の180メートル地点を見つけ「ありえない!」と心の中でつぶやいた。泰然と構えるメンタルが、勝負強さを生んだ。

 存在感を放ってやまない18歳に「今のところ落とす必要がない」と指揮官。残り5試合のオープン戦フル帯同が決定した。池山打撃コーチも「1軍に入れる、入れないというよりは、1軍で活躍できるかという目で見ていかないといけない」と話す。球団史上初となる高卒野手の開幕1軍。快挙が現実味を帯びてきた。(福岡香奈)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ